間欠泉
湧かせ方と地上の見え方
出続けるのではなく、ためて噴く泉です。地下にたまった湯やガスが限界を超えたところでまとめて上がるため、噴出と休止が繰り返されます。
どうして湯が湧くか
湧き口までの道が細い管や地下の空洞になっていると、湯はいったんそこにたまってから一度に噴き上げます。鏡 2015(温泉科学65)は間欠泉の噴出機構の研究をまとめており、何が圧力をため、何が引き金になるかによって型が分かれます。地下から熱と水が供給され続ける点はほかの湯と変わりません。違うのは出方が周期を持つことで、その周期はたまる場所の大きさと出口の細さが決めます。
地下で何が起きているか
噴く力の元は、二通りあります。間欠沸騰泉では、空洞にたまった湯が上に載る水の重さで沸点の上がったまま熱せられ、何かの拍子に上の水が持ち上がると圧力が下がって一気に沸騰します。間欠泡沸泉のほうは、湯にたまった二酸化炭素の圧力が上の水の重さを超えたときに噴き上がります(鏡 2015)。前者は熱、後者はガスが押し上げ役になります。
出てくる湯の成分の傾向
型が違えば、湯の中身の傾向も変わります。間欠沸騰泉は高温の熱水系にできるため陰イオンは塩化物イオンが主のものが多く、間欠泡沸泉のほうは二酸化炭素を多く含むので、二酸化炭素泉や炭酸水素塩泉として掲示される湯と重なります。噴くたびにガスが抜けていくため、噴く前と噴いた後では溶けている気体の量が違い、噴き口の周りには石灰華が積もりやすくなります。
地上での見え方
噴き上がる高さも間隔も、場所ごとに違います。同じ泉でも湯の供給や通り道の詰まり方が変われば周期は動き、噴かなくなることもあります。どこかで測った周期を、間欠泉全体の目安として読み替えることはできません。噴出と噴出のあいだは静かな湯だまりにしか見えないので、居合わせた一瞬だけでは見分けがつきません。掘った井戸から周期的に噴くものもあり、その場合も同じ名前で呼ばれます。