浴槽の温度計

浴室の設備

今その浴槽の湯が何度かを示す計器です。衛生等管理要領は、入浴者が容易に見える位置に温度計を備えることを、浴槽の側の決めごとにしています。

何のためのものか

今その浴槽の湯が何度かを、入る前に読ませるための計器です。衛生等管理要領は「浴槽には、入浴者が容易に見える位置に温度計を備えること」と定め、都道府県の条例も浴槽水の温度を明示するための温度計を、浴場業の許可の構造設備の基準に置いています。縁の丸い文字盤や湯に浮かぶ棒がそれで、槽が分かれていれば槽の数だけ据えられます。

どう使うか

縁をまたぐ前に読み、槽が分かれていれば槽ごとに読みます。露天風呂と内湯、水風呂では、同じ施設でも表示が別々になります。湯口の近くは高く、遠い縁は低く出るので、計器の値は据えた一点の温度として受け取ります。入浴の温度と時間を決める材料になるのは、掲示の泉温ではなく、この数字のほうです。

掲示・表示との関係

掲示に載る「泉温」は、この数字とは別のものです。泉温と気温の欄が示すのは源泉から湧き出た地点で測った温度で、分析した日の値が、次の分析まで貼られたままになります。目の前の計器が指すのは、配管と槽と外気を通ってきた後の湯です。二つが離れているとき、加水や加温の欄を読み合わせると、源泉から浴槽までに何をしたかが見えてきます。

気をつけること

計器の値は、据えた一点の温度にすぎません。注ぎ口の周りは高く、遠い角は低く、かけ流し式浴槽では湯の入る側とあふれる側で差が残ります。数字だけで座る場所を決めると、湯口の真下で見込みが外れます。掲示の数字は今の浴槽の湯?という取り違えも、この計器と壁の紙を同じものとして読んだところから起きます。