電気浴器

浴室の設備

「電気風呂」の正式な呼び名が、電気浴器です。衛生等管理要領は1か月に1回以上の保守点検と、見やすい場所への入浴上の注意の掲示を、この設備にだけ課しています。

何のためのものか

浴槽の中に電極を置き、湯に弱い電流を流す設備です。衛生等管理要領はこの設備を持つ施設に、1か月に1回以上の保守点検と、見やすい場所への入浴上の注意の掲示を課しています。泡を立てる気泡発生装置と同じく、要領が名指しで管理の中身を書いた設備の一つで、身体に何が起きるかではなく点検と掲示で囲う形がとられています。

どう使うか

壁の注意書きを読んでから、電極の間に足を入れます。二枚の電極板にはさまれた場所で流れが強く、離れるほど弱まるので、座る位置で感じ方が変わります。合わないと感じたときにすぐ離れられる距離を残しておくのが、この浴槽での身の置き方です。掲示が入浴を控えるよう求めている人は入りません。入浴の温度と時間の目安より、この札のほうが先に来ます。

掲示・表示との関係

要領は見やすい場所に入浴上の注意を掲示することを、この設備にだけ求めています。札に並ぶのは「心臓に疾患のある方、ペースメーカーを使用している方はご遠慮ください」といった文で、中身は施設が決めた注意で、温泉の成分等の掲示とは別の紙です。日本サウナ・スパ協会の自主管理基準は、電源装置が電気用品安全法にもとづいて製造・輸入されたものであることを挙げています。

気をつけること

電気を流す以上、点検の記録が残っているかが要になります。要領は絶縁抵抗・接地抵抗等の定期検査と、その記録を3年間保存することを定めています。記録は利用者の目に触れないので、入る側にできるのは掲示を読んでから決めることだけです。湯の中で電極に直接触れないことも、注意書きに添えられているのが通例です。この札は施設が置く注意で、伝染性の疾病を対象にした入浴を断る決まりとは根拠が違います。