入浴の温度と時間
入りかたの作法
湯温は41度以下、10分まで、という目安があります。消費者庁が平成30年の注意喚起で挙げた数字で、出どころは厚生労働科学研究の「安全な入浴の手引き」です。
何のためのものか
入浴中の事故を減らすために置かれた数字の目安です。消費者庁は厚生労働省「人口動態調査」と東京消防庁の救急搬送データを分析し、高齢者の「不慮の溺死及び溺水」による死亡の多くが家や居住施設の浴槽で起き、11月から3月の冬季に集中することを示しました(消費者庁 平成30年)。持病や前兆が無い場合にも起きるとして、湯の側の条件を挙げた注意喚起です。
どう使うか
湯温は41度以下、湯につかる時間は10分までが消費者庁の挙げる目安で、根拠は厚生労働科学研究費補助金の研究報告書に載る「安全な入浴の手引き」です。湯温は浴槽の温度計で読めます。要領が浴槽には、入浴者が容易に見える位置に温度計を備えることを構造の基準に置いているためで、目分量に頼らず数字で確かめられる場所です。
掲示・表示との関係
掲示に出ている泉温は、浴槽の湯の温度ではありません。温泉法の掲示に並ぶ泉温と気温は源泉で測った値で、加水や加温を経た浴槽の湯とは別の数字です。掲示の数字は今の浴槽の湯?で扱う取り違えがここに当たります。浴槽ごとの湯温を札で出す施設もありますが、これは要領が求めた掲示ではなく、施設の判断による表示です。
気をつけること
41度と10分は、誰にでも当てはまる決まりではありません。消費者庁は高齢者の事故防止という文脈でこの目安を挙げており、体格や持病、その日の状態で当て方は変わります。同じ資料は入浴前に脱衣所や浴室を暖めることと浴槽から急に立ち上がらないことも並べています。湯あたりは好転のしるし?の言い分には寄りかからず、変調があれば湯を出ます。