箱・ノズル・ポンプ・タイマーをつなぐ順番。
装置を組む順番は、最初に栽培チャンバーの中へ配管を仕組み、そのあとで箱にノズル用の穴を開け、タイマーの設定を最後に回す流れが失敗しにくくなっています。箱の形だけを先に決めて穴をあけると、あとから通す配管やノズルの位置と重なりやすくなります。箱の内寸を測ってチューブと継手を箱の形に合わせて切り、ポンプにつながる配管を箱の中で組み上げてから、その配管を箱に当てて穴の位置を決める組み方が、簡易な噴霧栽培装置の作り方を示す動画(Green Our Planet)に出ています。配管を組み終えた形を箱にのせてから穴の位置を記すため、ネットポットを通す穴とノズルの位置が配管とぶつかりません。
ポンプは、箱の底に沈める水中ポンプと、箱の外に置く加圧ポンプのどちらでも、配管の起点になる点は同じです。箱の側面に差し込みを入れて小さな切り口を作り、そこから電源コードを外へ通してから水中ポンプを箱の底に据える手順が、同じ動画で示されています。縦型の噴霧栽培装置を作った研究(Von Borstel ら 2026)では、土台にタイマーと配線をまとめる制御部を置き、その上に電源とポンプの部を重ね、タンクからの配管をインラインフィルターにつないでから、垂直に並べたミストノズルへ送る順に組み上げています。ポンプがタンクの養液を吸い上げ、フィルターで細かいかすを除いたあとにノズルへ送り、噴霧の余りは重力でタンクへ戻る、閉じた配管の形です。
ノズルの穴は、配管を組んだあとに箱へ開けるため、最後の工程になります。2インチのホールソーで苗を支える穴を開け、その位置とずらして小さな下穴にノズルの差し込み口を開ける手順が、同じ動画に出ています。ノズルを差し込んだあと、ポンプを動かして全てのノズルから霧が出るかを箱を閉じる前に確かめ、噴霧の穴がふさがっていないかをここで見ておきます。
タイマーの設定は、配管とノズルが仕上がった最後に合わせます。噴霧と停止を15分刻みで切れる機械式のタイマーで、レタスとバジルに噴霧15分・停止30分の周期を使っている例があります(Green Our Planet の製作者)。Von Borstel らの装置は、電子の制御部が0.5分の噴霧と29.5分の停止を1日48回繰り返す設定で、ポンプへの通電をこの制御部が切り替えています。どちらも、配管とノズルの組み立てが終わって霧が均等に出ることを確かめたあとにタイマーの周期を決めており、周期を先に決めてから箱を組むわけではありません。
出典
- 論文・英語 Von Borstel FD ほか(2026) TOTEM: A low-cost solar-powered aeroponic system for vertical agriculture
- 動画・英語 Green Our Planet How to Build a Simple Aeroponics System






