装置と部品図鑑 | オトモアグリ

装置と部品図鑑・ノズルとポンプ

インラインフィルター

インラインフィルターは、ノズルの手前で異物をこす部品です。

図: オトモシリーズ(オトモシリーズで作成した図)

用途

ノズルの穴に届く前に、異物をこし取る部品です。太陽光で動く縦型の噴霧栽培装置の一次研究(Von Borstel ら 2026、HardwareX)は、加圧ポンプの出口とノズルの間に100メッシュの濾過ユニットを置き、灌漑ラインとノズルの詰まりの危険を減らすと書いています。穴の径が0.1mmのノズルにとっては、目に見えない粒が異物です(ミストノズル)。系の中でいちばん手前に置ける防波堤です。

加圧ポンプ写真: PEO ACWA / CC BY 2.0
ミストノズル写真: R6, State & Private Forestry, Forest Health Protection / Public domain

選ぶときに見るところ

網の細かさをノズルの穴の径から決めます。穴と同じ大きさの網では素通りするので、穴より細かい側を選びます。細かくするほど自身が詰まりやすく、圧の損失も増えますから、洗って戻せる型にします(配管の圧力損失と圧のそろえ方)。樽型の噴霧栽培槽の実機(Qi ら 2022、IJABE)も、給液ポンプの直後・流量計と圧力計の手前にフィルターを置いています。口径は配管に合わせ、透明なケースなら網の汚れが外から見えます。

圧力計写真: CEphoto, Uwe Aranas / CC BY-SA 3.0

使いかたと手入れ

噴霧の形と流量を作季ごとに見て、変わったらすぐ洗う——細かい等級のノズルの運用指針です(Lee ら 2026)。同じ表は粗い等級についてもフィルターの定期の点検と圧の監視を挙げています。網は裏から水を通して落とし、破れたら替えます。原水の硬度が高いと結晶が育ちやすいので、原水の成分も一緒に見ます。

無い場合の影響

無ければ、異物はノズルの穴で止まります。ノズルから霧が出なくなる、霧が片側にしか届かない、圧力が上がらないといった症状は、どれもここから始まり、塞がったノズルの下の株だけが先に乾きます。網を洗う手間と、詰まった穴を直す手間は釣り合いません。詰まりが続けられなくする理由になるのかは、詰まりのせいで続けられない?で扱います。

インラインフィルター

種類と値段を見られます

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解説動画

視聴済み

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【水まわり】水に砂が混じるので、透明なストレーナーを取り付けてみたら、すごかった・・・(前編)

砂で機器が壊れる

動画は、共同の水道に砂らしきものが混じる家を訪ねます。蛇口の水の出が悪くなるたびに住人が詰まりを取っていて、とうとう給湯器の中に砂が詰まって壊れていたと述べます。漉すものが手前に無いと、細かい異物が使う側の機器まで届いてしまう、というところから話が始まります。

網で漉す部品

ストレーナーは内蔵された網で異物を漉す濾過器のようなものだと動画は説明します。今回は住人が自分で手入れできるように、工具を使わなくても開けられるものを選び、さらに透明な部分があって水の動きや汚れが見えるものにしたと述べます。選ぶ理由が、性能より手入れの側にあります。

配管を切って挟む

取り付けは、埋まっている配管が出るまで掘るところから始まります。切る前に元栓を閉めること、閉めても残圧で水が吹き出すことがあることを述べ、実際に少し出ます。切った管は90度に曲がった継手で一度上へ立ち上げ、両側の高さを水平器で合わせてから間に挟みます(チューブと継手)。

継ぎ目の作りかた

塩ビの管は切ったあとにバリ取りと面取りをします。しないと接着のとき引っかかる、と述べます。継手の差し込み代を測って標線を書き、接着剤を均一に塗ってねじらず真っ直ぐ標線まで一気に差し込み、抜け出さないよう夏で約30秒、冬で約60秒押さえます。はみ出た分は拭き取ります。

通す前に洗う

付け終えたら、網を外したまま元栓を開けて管の中の水を吐き出すと述べます。きれいになったら元栓を止めて網を戻し、最後に水を通して漏れの有無を確かめて完了です。向きと高さをそろえて配管の間に挟み、網を外して洗える形は、ミストノズルの手前に置く一枚でも変わりません。

出典: HAIKAN HERO 配管ヒーロー【水まわり研究所】(YouTube)で動画を見る ▶

出典

  1. 論文・英語 Von Borstel FD ほか(2026) TOTEM: A low-cost solar-powered aeroponic system for vertical agriculture
  2. 論文・英語 Qi S H ほか(2022) Design and experiment of a barrel-shaped aeroponic cultivation system
  3. 論文・英語 Lee JY ほか(2026) Fine droplet misting and stage-specific nutrient formulation enhance bed-area biomass productivity and nutrient solution use efficiency in closed-loop aeroponic Centella asiatica

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