イラガは、触れた瞬間に電気が走るような痛みが出る毛虫。


見分け方
黄緑色でずんぐりした幼虫の背に大きな黒褐色の斑紋があり、毒のあるトゲがびっしり並びます。7〜10月ごろ、カキ・ウメ・サクラ・カエデなどの葉の裏につくため、木陰にタープを張るときや枝を掴んだときに触れやすい虫です。越冬する繭は、中国の西南大学などの分析で主にシュウ酸カルシウムとたんぱく質からなり、昆虫の繭で最も硬い可能性があるとされます。
危険・注意
触れると電気が走るような鋭い痛みが起こって赤くなります。痛みはたいてい数時間以内にやわらぐ一方、水疱や腫れ、頭痛や吐き気が出ることがあります。遅れて出るアレルギー反応で、かゆみやじんましんが1週間以上続くこともあります(上條吉人・埼玉医科大学)。毒の成分はヒスタミンや何らかの発痛物質とされ、詳細は分かっていません(神奈川県衛生研究所)。
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イラガの見つけ方・駆除と、繭のうちに潰す予防
どんな害虫か
イラガは蛾の幼虫で、国内だけでも30種類以上いるとされ見た目もさまざまである。葉を食べる害虫で特に7月から9月によく発生する。ブルーベリーや柿、梅、栗のほか、ごく稀にミカンやレモンにも付く。知らずに素手で触ると激痛が走ることで知られ、葉に腕を置いた瞬間にチクチクして、見てみるとイラガがいた、という形で気づくことが多い。
食害痕から探す
イラガは葉の裏にいることが多く、気づかないまま触ってしまいやすい。探すときはまず葉を見て、メッシュ状の食害痕や、葉の一部が欠けている箇所を見つけたら、その葉の裏とすぐ近くまで確認する。食べ尽くして隣の葉へ移っていることも多いためである。被害が進むと葉がほとんどなくなり、光合成ができず果実が熟さなくなるので、早期発見と早期の対処が要る。
駆除のしかた
駆除は必ず手袋をして行い、素手では絶対に触らない。数が少なければ葉ごと、枝ごと切り取って下に落とし、踏み潰すか袋に入れて処分する。手に負えず薬剤を使う場合は、その作物のイラガ(ケムシ)に登録のある農薬を選び、使用回数や収穫前日数などの注意事項を必ず守る。家庭菜園の規模なら、目視で見つけて取り除くだけでも十分足りるとしている。
繭のうちに潰しておく
見つけてから慌てて駆除するより、繭の段階で潰しておくのが有効な予防になる。繭は枝の分かれ目に多く、枝に擬態したようにぷくっと膨れて付く。ほかに側溝の壁面、スリット鉢の縁の裏、穴の空いたポットの凹みなどにも付いていた。繭から徹底的に潰したブルーベリー園ではほとんど発生がなかったと実例を挙げ、日頃から見落とさず潰す癖をつけるとよいとしている。
刺されたとき
刺されたときは慌てず、粘着の強いテープを刺された箇所にペタペタと当てて皮膚に刺さった針を抜き、その後に水道水で洗い流す。イラガの毒は水溶性とされ、水で流すとたいてい痛みは治まる。痛みが引いた後もガサガサして痒みが残ることがある。体質によってはひどくなる人もいるので、我慢せず早めに病院を受診する。
出典
- 公的機関 神奈川県衛生研究所(2012) 有毒ケムシ類-ドクガとイラガ
- 資料 上條吉人(埼玉医科大学 臨床中毒学講座、医学書院 GENE-NAVI)(2024) 第16回 イラガ(刺蛾)類
- 論文・英語 Qin L, Li J, Guo K ほか(西南大学・首都師範大学)(2022) Insights into the structure and composition of mineralized hard cocoons constructed by the oriental moth, Monema (Cnidocampa) flavescens Walker
- 資料 新潟県スポーツ公園(公園からのお知らせ)(2021) イラガの幼虫には触らないでください。
- 動画 「カーメン君」ガーデンチャンネル 【注:大量発生】刺されると危険なイラガの退治法【カーメン君】【園芸】【ガーデニング】【初心者】【害虫】
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