肌の科学図鑑 | オトモマッスル

肌の一番外側にある層で、細胞が生まれ変わりながら表面へ押し上げられます

表皮
写真: OpenStax College : J. Gordon Betts, Peter Desaix, Eddie Johnson. / CC BY 3.0(Wikimedia Commons)

しくみ

表皮は皮膚の一番外側にある層で、多くの部位では外側から角層・顆粒層・有棘層・基底層の順に重なります。英語の解説動画(CrashCourse)によると、手のひらと足の裏の厚い皮膚は角層と顆粒層のあいだに透明層が加わり5層です。同動画は、表皮に血管がなく酸素と栄養を真皮から受けるため、基底層で生まれた細胞は押し上げられるほど供給源から遠ざかり、やがて死んで垢としてはがれると説明しています。

スキンケアとの関わり

ボランティア71人の前腕・肩・お尻から組織を採った研究(Sandby-Møller ら 2003)では、角層の厚さは平均11.0〜18.3μm、角層より下の表皮は56.6〜81.5μmで、部位の差が大きく、個人差もありました。総説(Proksch ら 2008)は、皮膚が病原体の侵入や物理的・化学的な刺激、水や溶質が調節なく失われることを防ぐバリアだと述べます。

解説動画

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肌構造について【美肌・コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸・ターンオーバーを分かりやすく解説】

皮膚の一番外側にある薄い膜

動画では、皮膚が表皮・真皮・皮下組織の三層からなっていることを説明したうえで、表皮はそのうち一番外側にある層だと紹介しています。表皮の厚さはおよそ0.2ミリで、皮膚全体の中でもごく薄い部分にあたるとされています。皮膚全体を広げると成人でおよそ畳1枚分の面積になるという例えも紹介されていて、その表面を覆っているのが表皮という位置づけがわかりやすく示されています。

角質層・顆粒層・有棘層・基底層の4つの層

動画では、表皮が外側から角質層・顆粒層・有棘層・基底層という4つの層に分かれていると説明されています。この並び方は、この図鑑の表皮の項目で紹介している構造と同じで、いちばん奥にある基底層で生まれた細胞が、形を変えながら少しずつ表面へ向かって押し上げられていく流れの土台になっている構造です。

表皮の大部分を占めるケラチノサイト

動画では、表皮の大部分がケラチノサイトと呼ばれる角化細胞と、それが変化した細胞で占められていると説明されています。基底層で生まれた細胞が上の層へ向かって移動しながら形を変えていく、その中心的な存在としてケラチノサイトが位置づけられています。

外部の刺激や乾燥から内部を守るバリアの働き

動画では、表皮の働きとして、外部からの異物の侵入や体内の水分が必要以上に蒸発してしまうのを防ぎ、内部を保護するバリアの役割が紹介されています。表皮がこの役割を担うことで肌の内側がうるおいや外からの刺激から守られているという説明で、スキンケアで保湿や洗顔が重視される理由ともつながる内容です。

出典: バレットジャーナル大学(YouTube)で動画を見る ▶

出典

  1. 動画・英語 CrashCourse The Integumentary System, Part 1 - Skin Deep: Crash Course Anatomy & Physiology #6
  2. 論文・英語 Sandby-Møller J, Poulsen T, Wulf HC(2003) Epidermal thickness at different body sites: relationship to age, gender, pigmentation, blood content, skin type and smoking habits
  3. 論文・英語 Proksch E, Brandner JM, Jensen JM(2008) The skin: an indispensable barrier

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