肌の科学図鑑 | オトモマッスル

脂肪の層で衝撃をやわらげ体温を保つクッション役です

皮下組織

図: オトモシリーズ(オトモシリーズで作成した図)

しくみ

皮下組織は真皮のさらに下にある層で、脂肪細胞が集まった脂肪組織を中心に、血管や神経が通っています。衝撃をやわらげるクッションや、体温を保つ断熱材の役割に加え、エネルギーを脂肪としてたくわえ、皮膚を骨や筋肉につなぎとめる働きもあると、英語の解説動画(CrashCourse と Amoeba Sisters)は説明しています。脂肪の厚みは体の部位や個人によって差があります。

スキンケアとの関わり

皮下組織の厚みは体質や全身の脂肪のつき方に左右される部分が大きく、肌の表面に塗るスキンケアで直接変えられる層ではありません。ただ、総説(Zwick ら 2018)は皮膚の脂肪細胞が毛包の幹細胞の働きを調節すると述べ、別の総説(Liu ら 2024)は加齢で脂肪組織の働きが落ちると炎症や創傷治癒の遅れにつながると論じています。皮下組織はその土台として皮膚全体を支えている層だと捉えられます。

解説動画

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表皮・真皮を下から支える層

皮膚は外側から表皮・真皮・皮下組織という3層構造になっており、皮下組織はこの中でいちばん内側にある層です。大部分を皮下脂肪が占めており、そこに血管が通っていて、上にある表皮や真皮に栄養を届けたり、老廃物を運び出したりする働きも担っているとされています。

衝撃をやわらげるクッションの役割

皮下組織にある脂肪の層は、体の外から加わる刺激や衝撃をやわらげるクッションとして働くと考えられています。皮膚を骨や筋肉の上につなぎとめる土台としての働きも担っています。

熱を伝えにくく、体温を保つ働き

皮下脂肪には熱を伝えにくいという性質があり、これが体温を一定に保つ断熱材のような働きにつながっているとされています。あわせて、皮膚を流れる血液の量が調節されることで、体の熱を逃がしたりためたりする仕組みとも関わりがあると考えられています。

エネルギーを脂肪として蓄える働き

皮下組織の脂肪は、クッションや断熱としての役割だけでなく、体を動かすためのエネルギーを蓄えておく役割も担っていると考えられています。皮下脂肪の厚みは体の部位や個人によって差が大きく、一律には言えません。

出典: バレットジャーナル大学(YouTube)で動画を見る ▶

出典

  1. 論文・英語 Zwick RK, Guerrero-Juarez CF, Horsley V, Plikus MV(2018) Anatomical, Physiological, and Functional Diversity of Adipose Tissue
  2. 論文・英語 Liu M, Lu F, Feng J(2024) Aging and homeostasis of the hypodermis in the age-related deterioration of skin function
  3. 動画・英語 CrashCourse The Integumentary System, Part 1 - Skin Deep: Crash Course Anatomy & Physiology #6
  4. 動画・英語 Amoeba Sisters Integumentary System