成分図鑑 | オトモマッスル

清涼感や成分を溶かす働きを持つアルコールの一種

成分の働き

エタノールは化粧品に使われるアルコールの一種で、防腐効果に加えて、水に溶けにくい香料や成分を溶かし込む溶剤としての役割や、肌にのせたときの清涼感・べたつきの少なさを出す働きがあります。配合量や処方によって防腐目的が主なのか使用感づくりが主なのかは製品ごとに異なり、肌の保湿力を高めたり美白したりする成分ではありません。

向く肌質

さっぱりとした使用感を求める人や、皮脂の多いオイリー肌の人には合わせやすい傾向があります。一方、乾燥しやすい肌やゆらぎやすい肌の人は、配合量の多い製品で乾燥や刺激を感じやすい場合があります。表皮が傷ついた2歳児の中毒例では、エタノールの吸収が健全な角層の約1000倍速かったと見積もられています。擦り傷や切り傷のある皮膚には使わず、角層の未熟な新生児の皮膚でも中毒の報告があります。

使い方

化粧水やヘアケア製品、制汗剤などに配合され、香料や油性成分を均一に溶かし込んだり、つけた瞬間のさっぱりとした感触を出したりする目的で使われます。揮発性があるため、肌についた後は時間とともに蒸発していきます。ブタの皮膚の実験では、エタノール水溶液が15%を超えると角層の水分蒸散が増えました。一方、グリセロールや油脂を含む保湿クリームに12%配合した試験(アトピー性皮膚炎の9人・30日)では角層の水分量は減らず、乾燥作用は処方で打ち消されたとみられます。

注意点

エタノールは肌の水分を一緒に持ち去りやすく、配合量の多い製品を使うと肌が乾燥しやすくなる場合があります。もともと肌が乾燥しやすい人や敏感な人は、刺激や赤みを感じることもあるため、様子を見ながら使い、症状が続く場合は皮膚科に相談することが勧められます。「アルコールフリー」をうたう製品は、一般的にこのエタノールを配合していないものを指します。

出典

  1. 論文・英語 PubMed Central 掲載の総説 Safety evaluation of topical applications of ethanol on the skin and inside the oral cavity
  2. 論文・英語 PubMed Central 掲載の論文(ブタ皮膚の実験とアトピー性皮膚炎の人9人の試験) A pilot study on the cutaneous effects of ethanol in a moisturizing cream

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