声の高さが決まるもの

声が出るしくみ

声帯の長さと張り具合で決まる音の高低

どういうこと?

高さは声帯が1秒に何回震えるかで決まります。弦楽器と同じで、薄く引き伸ばして張るほど回数が上がって高くなり、ゆるめれば低くなります。引き伸ばすのは喉の内側の小さな筋肉で、力で鍛えるというより動かし方を覚える種類のもの。息を強く吐けば少しは上がりますが、それだけで高音までは届きません。

どうするか

のどぼとけに指を軽く当て、口を閉じて「んー」とサイレンのように、5秒かけて上げ、5秒かけて下げます。高くなるとき喉仏がわずかに前へ傾けば、張りを変える動きが起きています。喉仏ごと持ち上げて高さを稼ぐと苦しくなるので、位置が大きく動かない範囲で3往復してみてください。裏返らず一本につながるまでには数週間かかる人もいます。

注意

上げようとしてあごが前へ出る、肩が上がるといった力みが入ると、張りではなく締め付けになり、声はかえって詰まります。地声のまま出せる高さには限界があり、その先は換声点をまたぐ別の出し方の話です。今日出ない音は今日出ないので、キーを下げて歌い切るほうが喉も点数も守れます。

解説動画: 高音や高い声は背が高いと出しにくいという噂は本当なのか。身長と声の高さの関係について考察します!【ボイトレ/ボイストレーニング】/ひょっとこ歌唱研究ch

身長で高さが決まるか: 背が低い人は高い声、背が高い人は低い声、という言われ方がある。日本人男性の平均身長172cmくらいを目安に語られる噂で、動画はこれを身長と声の高さに関係があるとされる法則として取り上げつつ、決定的に証明した論文は調べた限り見つからないと最初に断っている。

統計と物理では支持される: 証明はなくても、声だけを聞いて話し手の身長を当てる海外の統計実験などから、統計的には正しいとされる説という扱い。体格が違えば声帯の長さも共鳴腔の大きさも変わるので、大太鼓と小太鼓で音の高さが違うのと同じことは起きる、という理屈。

歌で使う範囲は重なる: ただし歌に関しては傾向を覆せないほどの影響ではないというのが投稿者の考え。背の低い人と高い人それぞれの音域の幅を並べると、歌で実際に使われる高さは重なっている部分に収まるため、高いキーでも声帯の扱い方や共鳴腔の使い方でカバーできるという見方をとる。

歌手を4通りに分けて数える: 身長と持ち歌の高さで歌手を4通りに分けて並べると、法則どおりの2組はどちらも複数見つかった。一方で背が高くて高いキーを歌う人も複数挙がる。つまり例外がいる以上、法則を覆すのは不可能ではない。逆に背が低くて低い曲を歌う人はほとんど見つからず、そちらのほうがきつそうだと述べている。

出にくいと不可能は別: 体格が極端に違えば根本的に無理ということも起きるが、同じ人類の範囲なら歌で使う高さに致命的な影響を与えるものではないと締める。出にくいことはあっても不可能ではない——体格を理由に高い曲を諦めている人に、その思い込みをやめてほしいというのが動画の主旨。