睡眠と声

歌ったあと・日ごろ

眠りが足りない日の声に起きること

どういうこと?

眠りが足りない日は、まず高い音の伸びと支えから落ちます。体の水分の巡りが偏って粘膜が乾き、腹まわりの筋肉も反応が鈍くなるためです。声そのものが変わるというより、同じ声を出すのに余計な力がいる状態になり、力みや音程のぶれとして表に出ます。声が低く感じる朝は、たいてい前の晩が短い日です。

どうするか

歌う日は前の晩に6〜7時間を確保できると違います。難しければ起きてから2時間は低めの曲で通し、本気の曲はそのあとに回します。起き抜けは声帯がむくんでいるので、水を200mlほど飲んでからウォームアップをふだんより長めに取ると、昼過ぎには追いつきます。前の晩に飲んだ日は、これに乾きが重なると考えておきます。

注意

徹夜明けのハイテンションで高い曲を続けるのが、最も喉を痛める組み合わせです。眠くないのではなく感覚が鈍っているだけで、痛みへの気づきも遅れます。眠れなかった日は曲数を半分にしておくと翌週に響きません。いびきが強い、朝の枯れが毎日ある、日中に強い眠気が出るなら、声に限らず一度医療機関で相談を。

解説動画: 【声が出せない…】声帯炎をなるべく早く治す2つの方法教えます/耳鼻科専門GAKU鍼灸院〜こころ整体院グループ〜

小声にすると長引く: 動画がまず挙げるのは、声が出ないときにひそひそ話をしないこと。出したいのに出ないよう抑えるのはアクセルとブレーキを同時に踏むのと同じで、それだけ負担がかかると例える。喉をいたわるつもりで自然にやってしまうぶん、いちばん長引かせる要因になりやすいという。

かすれても普通の声で: では黙り続けるのかというと逆で、しゃべるときは普通の声、黙るときは黙ると切り分けるほうを勧める。かすれてもガラガラでもそのままの声で構わず、張り上げた大声だけは負担になる。声に詳しい医師も同じことを言うと添える。

体は元気だから寝ない: 2つ目に挙げるのが睡眠。体がだるい日は自然と早く寝るのに、声だけが不調で体は元気という状態だと睡眠はいつも通りでいいと考えてしまう人がかなり多いという。単純すぎることをあえて言わせてほしい、と前置きしたうえで、ここは本当に大事だと繰り返している。

よく眠ると炎症が収まる: 理由として挙げるのが、眠ると体の炎症が収まる方向へ向かうこと。声帯が炎症を起こしている状態でも炎症のレベルを抑えられるという説明で、どのくらい寝ればいいかと聞かれたら寝られるだけ寝てほしいと答え、そのために生活のほうを組み替えてほしいと述べている。

眠る時間から立て直す: 寝て起きたら声が出なくなっていた、という経験から眠ること自体を疑う人もいるが、それでも寝たほうがいいと言い切る。眠りの質を上げる工夫も併せて勧める。声だけを別扱いにせず、確保できる睡眠時間から見直すという結び方で締めくくっている。