声枯れからの戻し方

歌ったあと・日ごろ

かすれた声を無理なく戻すまでの数日

どういうこと?

声枯れは、声帯がむくんで厚くなり、閉じ方が甘くなった状態です。だから高い音から先に出なくなり、息が漏れてかすれます。ここで出そうと力むとむくみの上にさらに負担が重なり、戻るまでが長くなります。軽ければ半日から2日で戻りますが、限界まで歌い切った日の枯れは1週間残ることもあり、その間に無理を重ねると癖として居座ります。

どうするか

最初の24時間は、歌わないことより話す量そのものを減らすほうが効きます。ささやき声は喉が張るので使わず、小さくても普通の声で短く話します。1〜2時間おきに常温の水を含み、部屋の湿度は50%前後を目安に上げます。声が戻りかけたらウォームアップから入り、高い曲は最後に回すと枯れ直しを防げます。

注意

のど飴と栄養ドリンクで押し切るのは感覚をごまかすだけで、治りが早まるわけではありません。痛み止めを飲んで歌い切る選び方が、いちばん傷を残すやり方になります。同じ枯れ方を毎回くり返すなら、休み方ではなく歌い方の側に原因があります。かすれが2週間を超える、声の出ない日がある、息が続かず話せないときは、自己判断をやめて耳鼻咽喉科へ。

解説動画: 【声枯れ】声が枯れやすい、声が出ない、を解決します/耳鼻科専門GAKU鍼灸院〜こころ整体院グループ〜

炎症かどうかで手が変わる: 声枯れは声帯そのものが炎症している場合と、そうでない場合で対処がまったく変わる、というのが出発点。声帯は触れ合って音を出すので、長時間しゃべった後や歌った後は接触の摩擦と衝撃でむくみやすい。大声を出した後の枯れは、まず炎症を疑う。

見分けるのは音域の出方: 低い音から高い音までどの音域も一様にかすれるなら、声帯が炎症しているケースが多い。逆に低い声は普通に出るのに、ある高さから上だけ極端にかすれる・出しにくいという場合は、原因が声帯以外——発声に使う筋肉の側にあることが多い、と分ける。

炎症なら受診が先: 炎症があって1週間後に声を使う予定なら、病院でステロイドや消炎鎮痛剤を出してもらうのが一番だとする。2〜3週間先でよければステロイドまでは要らないので、そこは医師と相談する。炎症があるなら自分で何とかするより受診が先という立場。

鎖骨を押し下げて首を倒す: 筋肉が原因の側に紹介しているのが、指をフックのように曲げて鎖骨に引っかけ、下へ押し下げたまま反対の斜め後ろへ首を倒す動き。首の前側が突っ張れば効いている。倒す間も手の力を緩めないのがコツで、左右10回ずつ。喉のつまり感や慢性の枯れにも使えるという。

これで全部は治らない: 声枯れの原因は前側の筋肉だけでなく首の後ろ・背中・お腹まで関わることがあり、すべての声枯れが治るわけではないと本人が断っている。効き目がその場で出るのは発声に使う筋肉が原因で枯れている場合に限る、と範囲をはっきり限定している。