転調への対応

音程を合わせる

サビ前で高さが変わる曲への備え

どういう技術?

曲の途中で全体の高さが変わることです。最後のサビの手前で半音か一音だけ上げる作りが多く、盛り上がる代わりにそこから先の最高音も同じだけ上がります。前半は原曲キーで歌えたのに転調後で急に届かなくなるのはこのためで、一番高い場所は転調の先にあります。歌えるかどうかは前半ではなく後半で決まる、と考えてください。

やり方

入る前の二小節のあいだに息を深く入れ直し、声を張ることより顎を下げないことに気を配ります。上がった分を力で埋めようとすると喉が締まるので、裏声へ逃がす道も先に用意しておく。転調の前に一度大きく息を吐き切っておくと、吸い直しが楽になります。それでも厳しい曲は、転調後がちょうどよい高さになるよう全体を下げます。

練習のしかた

転調のある曲は後半だけを先に練習します。頭から通すと、いちばん難しい場所に着く頃には喉が疲れきっているからです。落ちサビから最後までを5分ほど、キーをマイナス2から一つずつ戻す。通しで二回歌えたら、その日はそれ以上上げません。上げた日に歌えても、次の週は同じキーからやり直します。

やりがちなミス

転調に気づかず前と同じ高さで歌い続けると、一曲まるごと外れたように聞こえます。伴奏が変わった瞬間に耳を切り替えてください。キーを変えるときに前半を基準に決めると後半で足りなくなるので、判断は一番高い場所を基準に行います。原曲のまま通すか下げるかは、転調後を一度歌ってから決めると、当日に困りにくくなります。