フォール
音程を合わせる
語尾を下へ落として余韻を残す技
どういう技術?
音の終わりを下へ落としながら消していく動きです。語尾をすとんと下げると区切りが付き、あとに余韻が残ります。しゃくりが入口の飾りなら、こちらは出口の飾りにあたります。下がり方を検出してフォールの加点として数える機種もあります。落とす幅と速さで同じ語尾でも表情が別物になり、歌い終わりに息が残っていることが前提になります。
やり方
伸ばした音の最後の半拍で、息を止めずに高さだけを一音から三音ほど下げ、そのまま声を細くして消します。喉で切るとぶつっと途切れて汚くなるので、息を先に細くしてから落とすのが要点です。マイクを口から少し離すと、消えていく感じが出しやすくなります。文の切れ目や息継ぎの直前が置き場所です。
練習のしかた
同じ一行を、最後を真っすぐ伸ばす版と落とす版で交互に五回ずつ歌います。時間は5分ほどあれば足ります。落とす幅を変えてみると、大きく落とせば投げやりに、小さく落とせば粋に聞こえることが分かります。頻度は一コーラスに二、三回でも十分に伝わり、それ以上は飽きられます。
やりがちなミス
息が足りないまま落とすと、ただの音程落ちと区別が付かなくなります。伸ばしている途中から下がるのは失敗で、ロングトーンの音程落ちとして減点の側に回ることもあります。落とすと決めた語尾以外は、声が消える直前まで高さを保ってください。途中で下がるのは事故、終わりで落とすのは技、と分けて覚えると迷いません。
解説動画: 【歌唱テクニック】ピッチを一気に落とすテクニック フォールをカッコよく仕上げる方法!【ボイトレ】【ボイストレーニング】【カラオケ】/東本ボイストレーニング
語尾で音程を落とす: フォールは伸ばした音から音程を下げていく技術で、ギターでいうグリッサンドと同じ動きだと説明される。カラオケの採点でもよく名前を見かける(フォールの加点)。この動画が扱うのは語尾で使う場合で、単に音程を下げるだけの処理ではかっこよく決まらない、というところから話が始まる。
下げる区間は短く: 1つ目のポイントは、音程が下がっている区間をできるだけ短く処理すること。ゆっくり落とさず素早くピッチを下げる。オーバーにならないように、さりげないくらいが目安だという。動画では聴き手にもその場で声を出させながら進み、慣れればそこまで難しくない、と言っている。
息を吐きながら下げる: 2つ目はブレスアウト。伸ばした音の最後に無声音の息をひと吐きする。大事なのは順番で、音程を下げてから吐くのではなく吐きながら下げる。ほぼ同時に行う。この2つを混ぜたものが、語尾を処理するときに使い勝手のいい形になる。
ただのフォールとの違い: ブレスアウトを混ぜないただのフォールでも成立はするが、ニュアンスが変わる。動画では同じ語尾を両方で歌い分けて聴かせ、語尾のフォールには混ざっていることが多いとまとめる。ただし曲によってはただのフォールがはまる場合もある、と断りも入れている。
ゆっくりから仕上げる: 練習はまずゆっくり下げるところから。息を吐く動きも3回ずつくらいを目安に繰り返す。このとき途中で声を切らない。ひと息の流れの中で処理して、そこからだんだんタイトに仕上げていく、という順番が勧められている。