ボーカルキャンセル

音の設定

どこで使う: どちらでも

ボーカルキャンセルは、本人の歌声入りの曲から歌の成分を薄める機能。

どういうもの?

歌手の歌声が入ったままの音源で流れる曲から、歌の成分だけを弱める切り替えです。ボーカルは左右の音を混ぜた中央寄りに定位することが多く、日本音響学会誌に載った名取隆廣・田邉造・古川利博の研究は、左右チャンネルの音の差から歌声の大きさを見積もり、雑音を抑える処理でステレオ感を保ったまま弱める手法を示しました。ただしベースやドラムも中央寄りに混ざっていることが多く、きれいに消え切ることはまれです。海外の編集ソフトの実演でも、絞るほど伴奏の楽器音まで一緒に薄れる様子が映り、効き具合は鳴らして確かめるほかありません。

使い方・設定の目安

自分が歌う番では入れ、旋律を確かめたい回は切って本人の歌を聴きます。入れた直後の10秒をサビで試し、消し残りが気になるなら、いっそ切って一緒に歌うほうが気持ちよく歌えます。伴奏だけの音源が用意されている曲なら、そちらを選ぶほうが音がきれいです。

注意・トラブル

消し残った歌声につられて、歌い回しが本人の真似だけになりがちです。伴奏の迫力も落ちるぶん音量を一目盛か二目盛上げたくなるので、そのまま歌うと自分の声だけが浮いて聞こえます。歌声入りの音源では点そのものが出ない機種もあるため、点を見たい日は採点に向く曲と向かない曲と合わせて選んでください。設定を戻し忘れると、次の曲でも歌が薄いままになります。

出典

  1. 論文 名取隆廣・田邉造・古川利博/日本音響学会誌(2016) 雑音抑圧手法を用いたステレオ型カラオケ音源生成法の提案
  2. 動画・英語 Mike Russell How to Extract Vocals or Instrumental Music From a Mix - Adobe Audition Tutorial