エコー

音の設定

声に残響を足して聞こえ方を整える設定

どういうもの?

マイクの声をわずかに遅らせて重ね、浴室で歌ったときのような尾を引かせる設定です。残響は0.3〜1秒ほど続き、語尾の切れ際や息づかいがなめらかに聞こえます。声そのものが太くなるのではなく、輪郭をぼかして粗さを隠す働きだと考えてください。エコーを深くしても点は上がりません。

使い方・設定の目安

つまみをいったん浅い側へ戻し、目盛の3割ほどから足していくと決めやすくなります。自分の声が二重に聞こえたら深すぎ、伴奏に埋もれて言葉が届かないなら浅すぎです。サビを4小節だけ歌って決めれば30秒で終わります。ゆっくりの曲は深め、言葉数の多い曲は浅めが目安です。

注意・トラブル

深くすると気持ちよく響くぶん、自分の音程のずれが聞こえなくなります。練習の日は浅いまま歌い、音程バーの合わせ方で耳と目の両方を使ってください。心地よい深さは人ごとに違いますが、順番が回るたびに足していくと深さだけが積み上がり、あとの人の声が沼のようににじみます。終わったら元の位置へ戻しておくと、次の組が迷いません。

解説動画: 即戦力!プロがよく使うボーカルリバーブの万能設定を紹介【DTM】/Keinoaza DTM Channel

良い響きの3条件: この動画が目標に置くのは、控えめで、原音を濁さず、それでも存在感がある響き。矛盾して聞こえるが、量を絞ったうえで響きの質を整えれば両立すると説明する。ありがちな失敗は響きが出すぎて全体がぼやけることで、余韻はすっきりさせたまま声だけを厚くするのが狙いだという。

余韻の長さは1秒前後: 響きが消えるまでの時間は1.0秒前後を基準にし、曲に合わせて0.8〜1.2秒ほどの幅で動かす。バンドの伴奏に混ぜるときは0.7〜0.8秒まで詰め、すっきりした聞こえ方にする。逆に1.2秒まで伸ばすと、声が切れたあとにふわっと残る感じが出る。

声の直後にすぐ響かせない: 声が出てから響きが始まるまでの間を50〜80ミリ秒、標準では60ミリ秒ほどあける。伴奏に押されて物足りないときは120ミリ秒まで広げると遅れて返る感じが出て響きが豊かになり、すっきりさせたいときは50ミリ秒まで詰める。普段動かすのはこの間と余韻の長さの2つだけだという。

高い音を削ると濁らない: 響きの高い成分を削るのが4つ目の要点。削りすぎると不自然になり、緩めると高い成分が残るので、境目を動かしながら中間を探す。ひとつの調整だけでは追い込めないことが多く、後段の音質調整も併せて使う。低い成分が出すぎるときは下側も落としていた。

深さは伴奏と混ぜて決める: 正解は数値ではなく出てきた音で判断すると説明する。伴奏と混ぜてほとんど分からない程度まで下げ、ただしかすかに聞こえる分は残す。声だけで聞き直すとなんとなく分かる、その量が目安だという。実演でも大きくかけた状態から聞かせ、そこから絞り込んでいた。