毎月分配型のタコ足分配
商品の罠
よくある入口: 金融機関の窓口
自分のお金が、手数料付きで返ってくる
どんな手口・どんな罠?
分配金は投資信託の純資産から払われるため、分配のたびに基準価額がその分下がります。運用収益を超えて分配すると、積立金や元本を取り崩して配っていることになります。日本証券業協会の説明例では、収益50円の期に100円を分配すると基準価額が50円下がり、利益は50円です。運用で損が出た期に分配すると、分配金と基準価額の下落を合わせて損失になる例も挙げています。
なぜ引っかかるのか
毎月お金が入るという実感が強力だからです。両学長 リベラルアーツ大学(YouTube)は、100円のファンドが5円を分配すれば基準価額は95円になるのに、5円を利回り5%の儲けと受け止める人が多いと説明します。金融庁の資料が引く投資信託協会の2015年の調査では、毎月分配型の保有者で「元本の一部が払い戻されることもある」(普通分配金と元本払戻金)と理解していたのは37%です。
見分け方のサイン
分配金の内訳に元本払戻金(特別分配金)が続いている、基準価額が長期で右肩下がり。この2つが揃えば、取り崩しです。運用報告書で確認できます。
こうなったらどうする
受け取った分配金に基準価額の騰落額を足した合計で成績を見てください。日本証券業協会は、この合計で判断することが重要だと説明しています。普通分配金には課税されるので、再投資に回しても税の分だけ再投資額が減り、複利の効果は出にくくなります(金融庁の資料)。乗り換えは、買い直すときに購入時手数料がかかりうるうえ、勧める側の動機(回転売買)にも注意が要ります。
出典
- 公的機関 日本証券業協会 「毎月分配型の投資信託」とは?
- 公的機関 資産運用業協会 基準価額と分配金
- 公的機関 金融経済教育推進機構(J-FLEC) 毎月分配型|投資の時間
- 公的機関 金融庁(2016) 事務局説明資料(国民の安定的な資産形成とフィデューシャリー・デューティー②)
- 動画 両学長 リベラルアーツ大学(YouTube) 【お金のニュース】再び人気の「毎月分配型投信」、意外と知らない重大なリスクを紹介【リベ大公式切り抜き】