元本保証をうたう勧誘

勧誘・詐欺

よくある入口: 電話・訪問

この一言が出たら、そこで終わり

どんな手口・どんな罠?

「元本は保証します」「絶対に損はしません」と説明して出資を募る手口です。高い利回りとセットで語られます。出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律(通称・出資法)は、不特定多数に元本以上の払い戻しを約束して資金を集めることを禁じ、違反は3年以下の懲役か300万円以下の罰金(併科もあり)です。預貯金など一部の金融機関だけが例外です。

なぜ引っかかるのか

投資が怖い人ほど、「損をしない」という言葉を探しています。その不安に正面から応える一言なので、警戒が緩みます。投資詐欺の被害のしやすさを調べた研究(Zauwiyah Ahmad、2025年)は、金融の知識が高い人でも、思い込みによる判断力の低下があると被害に遭いやすいと報告し、知識だけでは防げないとしています。紹介者が友人や家族だと、商品より人を信じてしまうという力も働きます。

見分け方のサイン

元本保証・絶対・確実・必ずという言葉が出たら、その時点で違法か虚偽の可能性が高いと考えてください。契約書に保証の記載が無いのに口頭でだけ言う、というのも典型です。金融庁は、上場確実・損失の買い取り保証も同じ種類の文句だとしています。「金融商品取引業の登録番号を教えてください」と聞くと、多くの場合そこで話が止まります。

こうなったらどうする

その場で契約しない。名刺と資料を受け取り、金融庁の金融事業者検索で名称や電話番号から登録を確認してください。すでにお金を渡してしまったなら、消費者ホットライン188、金融庁の金融サービス利用者相談室(0570-050-588、平日10時〜17時)、警察相談専用電話#9110へ。早いほど回収の可能性が上がります。

出典

  1. 公的機関 法務省・日本法令外国語訳データベースシステム 出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律
  2. 公的機関 金融庁 詐欺的な投資勧誘等にご注意ください!
  3. 論文・英語 Zauwiyah Ahmad(Crime, Law and Social Change)(2025) Investment scams: the effect of bias-induced gullibility on victimization propensity

解説動画: 「株や社債をかたった投資詐欺」にご注意ください!/JSDAmovie

電話で始まる4つの手口: 証券業界の自主規制機関が作った啓発動画。上場間近の未公開株を「必ず儲かります」と勧める電話から始まり、名義貸し型・劇場型・被害回復型まで、4つの手口を寸劇で見せる。どれも高齢の主人公の自宅に電話がかかってくるところから始まるのが共通している。

必ず儲かる、という言葉: 最初の手口で使われる決め台詞が「必ず儲かりますので、ぜひ今のうちに」。実在していても上場の見込みが全くない株式の購入を勧めて金銭をだまし取る、というのが未公開株詐欺の実態だと説明される。

どうするか: 詐欺かもと思ったら身近な人に相談するか、コールセンターに電話する。ひとりで判断しないことが、この動画の結論になっている。

解説動画: 「投資詐欺」に関する疑問に専門家が回答|お金のなんでも1分相談所|J-FLEC【第3回】/金融経済教育推進機構 (J-FLEC) チャンネル

この言葉には気をつけろ: 認定アドバイザーが視聴者の質問に答える形式。危ない言葉として挙がるのが「損はしません」「絶対儲かる」「今だけ、ここだけ、あなただけ」。そう言われたら、なぜ絶対に儲かると言い切れるのか、なぜ自分だけにそんな話をするのかを考えてみること、と具体的な問い返し方まで示している。

入る前に出口を確認する: 何かを申し込むときは、やめたり解約したりするときにどうすればいいかという出口を確認してから申し込む。これが最も実践的な助言として語られる。

気づいたら: まずクーリング・オフや解約ができるかを確認する。クーリング・オフは短いもので契約書面を受け取ってから8日以内に申し出る必要があるため、すぐ動くことが重要。適用できない場合も諦めず、警察の相談窓口、消費者ホットライン、金融庁の金融サービス利用者相談室へ。