バランスファンド

ファンド

値動き: 中くらい / 換金: すぐ売れる / NISA: 対象になりうる

株も債券も、1本の中で配分してくれる

どういう商品?

国内外の株式・債券・不動産などをあらかじめ決めた比率で組み合わせた投資信託です。値動きの違うものを混ぜることで、全体の振れ幅を抑える狙いがあります。比率が崩れたら自動で戻す(リバランス)のも中でやってくれます。

もうけと損の出どころ

株と債券を混ぜると、値動きは静かになりやすい。米国の研究(Campbellら、ワーキングペーパー)では、株と国債の値動きの関係は時期で変わり、2000年代の株の急落時には逆向きに動いて債券が支えた一方、1980年代前半は同じ方向に動く傾向が強かった。債券が支えになるとは限りません。2022年は株と債券が同時に下がり、指数会社MSCIの記事は9月時点で60対40の配分が年初からマイナス16%近くだったと書いています。

コスト(どこで抜かれるか)

株と債券を混ぜた商品なので、手数料は株式型と債券型の中間くらいが目安だと、Morningstarの運用リサーチ担当は話しています。株式型並みの手数料を払うのは割高になりやすい、という趣旨です。一方で、ファンドの中で比率を戻すほうが効率的で、値上がりした資産を売りにくい惰性も避けやすいという利点もあります。手数料は商品ごとに差が大きいので、目論見書の信託報酬の欄で確かめてください。

税と口座

投資信託と同じです。1本で完結するので、NISA枠の管理は最も簡単です。

向かない人・注意

中の配分が自分の状況に合っているとは限りません。買う前に、どれくらいの下落まで耐えられるかを決めてください。全部をバランス型1本にすると、比率を自分で動かす余地がなくなります。Morningstarの話でも、債券を増やすなどの調整をしたい人は、一部を別の商品で持つ工夫があると話していました。運用担当者が交代することもあるので、体制の変化も確かめてください。

出典

  1. 論文・英語 John Y. Campbell・Adi Sunderam・Luis M. Viceira(2009) Inflation Bets or Deflation Hedges? The Changing Risks of Nominal Bonds
  2. 資料・英語 Andy Sparks(MSCI)(2022) The 60/40 Portfolio Is Sick. Can It Recover?
  3. 動画・英語 Morningstar, Inc. Nothing Boring About Balanced Funds

解説動画: 第6回 金融商品を知ろう③~投資信託の特徴~/金融経済教育推進機構 (J-FLEC) チャンネル

中身の比率で性格が決まる: 投資信託を3つの袋にたとえる。A=債券だけ、B=株式だけ、C=株式と債券が半分ずつ。Aはローリスク・ローリターン、Bはハイリスク・ハイリターン、Cはその中間。バランス型が何をしているかが、この3つの並びだけで分かる。

誰が比率を決めるか: 何をどれくらい入れるかは資産運用の専門家が考える。多くの人から少しずつ集めて大きな資金にし、専門家が運用して結果を分ける仕組みなので、少額からでも買える。1,000円から、商品によっては100円から買えるものもある。

選ぶときに見るところ: 日本国内だけで数千種類あるとされる。詰め合わせの中身によって安全性と収益性に差が出るので、その特徴を理解して選ぶことが大切、という結論。現金化には通常数日かかる点も株式・債券と同じ。