信託報酬
ファンドのコスト
見る対象: ファンド
持っている間ずっと、毎日引かれる
何の数字?
投資信託を持っている間、保有額に応じて毎日、信託財産から差し引かれる運用管理費用です。年率で示され、運用の成績とは関係なくかかり、運用会社・販売会社・信託銀行の3者で分けます。ETFcom(チャンネル)は、費用が毎晩の基準価額に織り込まれ、証券口座から引かれる形では現れないと説明しています。だから存在を忘れやすいのに、長く持つほど響くコストです。
読み方の目安
Edspira(チャンネル)は、米国の投信の費用で多くの場合いちばん大きいのは運用担当者への報酬で、S&P500のような指数に連動するインデックス型は、指数の銘柄を買えばよいので低く、銘柄を選んで売買するアクティブ型は高くなると説明しています。運用の成績が同じなら、年1%高いファンドは30年で、安いほうより資産が約26%少なくなります(0.99の30乗=約0.74)。
これだけで判断すると危ない理由
信託報酬は費用の一部にすぎません。購入時手数料や信託財産留保額は別に払い、売買委託手数料なども信託財産から引かれるので、実際の負担は実質コストで確かめます。シャープは1991年、費用を引くとアクティブ運用の平均はパッシブ運用を下回ると論じ、ファーマとフレンチは米国の積極運用の株式投信で費用を賄えた投信は少なかったと報告しました。過去の調査で、将来は約束しません。
どこで見られるか
目論見書(交付目論見書)の「ファンドの費用」欄。証券会社の商品ページにも表示されます。
出典
- 公的機関 資産運用業協会 投資信託のコスト
- 公的機関 日本証券業協会(金融・証券用語集。J-FLEC のサイトに掲載) 信託報酬|投資の時間
- 論文・英語 William F. Sharpe(Financial Analysts Journal)(1991) The Arithmetic of Active Management
- 論文・英語 Eugene F. Fama, Kenneth R. French(The Journal of Finance)(2010) Luck versus Skill in the Cross-Section of Mutual Fund Returns
- 動画・英語 ETFcom(YouTube) How Does Expense Ratio 'Get Charged?'
- 動画・英語 Edspira(YouTube) Expense Ratio of a Mutual Fund
解説動画: 【投資信託】投資信託のコストって割高?│投資Q&A/金融経済教育推進機構 (J-FLEC) チャンネル
手数料の種類が多いのは事実: 株式投資と投資信託のコストを並べると、投資信託のほうが手数料の種類は多い。だから割高だと感じる人もいる、という問いから始まる。
何に対して払っているか: 投資信託はパッケージ商品なので分散投資がされていて、運用を専門家に任せられ、少額から投資できる。そこにプロの手間がかかり、信託財産保全の仕組みもあるため、その分の手数料がかかっている、という説明。
比べ方: 株式のほうは100株単位の取引で、たくさんの銘柄に分散するには資金も要る。自分のニーズに合うほうを選ぶ——コストの絶対額ではなく、何を代わりにやってもらっているかで比べる、という整理になっている。