ベータ
リスクの測り方
市場が1動くとき、これはいくつ動くか
何の数字?
市場全体(指数)の動きに対する感応度です。ベータ1.0なら市場と同じだけ動き、1.5なら1.5倍動くという意味になります。0.7なら市場より穏やかということです。
読み方の目安
生活必需品や電力・通信は低め、半導体や新興企業は高めに出ます。市場が下がると思うなら低ベータ、上がると思うなら高ベータという使い方をされますが、その前提となる市場予測こそが最も難しい部分です。
これだけで判断すると危ない理由
過去の関係が続く保証はありません。会社の事業内容が変われば、ベータも変わります。そして暴落時にはほとんどの銘柄のベータが1に近づきます——投資家が中身を見ずに売るからです。分散したつもりが機能しないのは、この現象のためです。
どこで見られるか
証券会社の詳細情報や株式のスクリーニングツール。測定期間によって値が変わります。
解説動画: 【1次・聞き流し|ポートフォリオ・デリバティブ③】財務・会計 証券のリスクとβ(ベータ)値『リスクの分解・β値・CAPM(資本資産価格モデル)』/診断士 聞き流しラボ スキマ時間で最短合格
分散で消えないリスク: 投資のリスクは分散投資で消せる個別のリスクと、どれだけ分散しても消せない市場全体のリスクに分かれる。リターンが期待できるのは後者だけで、分散を怠って自分で追ったリスクに市場は報酬を払わない。ここが出発点になる。
市場を1とした物差し: ベータは市場全体が1%動いたとき、その株が何%動く傾向かを示す。市場全体は1で、市場平均に連動するインデックスファンドも1に近い。1.5なら市場が10%上げれば15%上げ、下げるときも15%下げるという性格になる。
過去から測った数字: 注意点も置かれる。ベータは過去のデータから計算した数字で、事業の中身や市場の構造が変われば予測する力が弱まることがある。リスクの大きさから期待できるリターンを1本の式で導く考え方の、土台にある物差しだと結ぶ。