2008年 リーマン・ショック

世界の暴落

安全だとされた商品が、震源だった

何が起きたか

米国の住宅価格の下落をきっかけに、住宅ローンを組み込んだ証券化商品の価値が崩れました。格付けの高い、安全とされていた商品が損失源だったことが、金融機関どうしの不信を招きます。2008年9月の大手投資銀行の破綻で、危機は世界に波及しました。

どれくらい下がったか

S&P500は2007年10月の高値から2009年3月の安値まで約57%下落。日経平均も2008年の年間で約42%下げ、世界の株式時価総額が大きく失われました。

戻るまでにかかった時間

S&P500が高値を回復したのは2013年3月、約5年5か月後です。日本株の回復はさらに遅れました。

ここから学べること

分散したはずの資産が、危機のときには一斉に下がります(相関)。「格付けが高いから安全」という判断が通用しなかったこと、複雑で理解できない商品が最大の損失源だったことは、そのまま今日の教訓です。自分で説明できない商品は持たないという原則の根拠がここにあります。

解説動画: 【アニメで解説!】リーマンショックとは?極限までわかりやすく!(リメイク版)/コアラ先生の時事ネタ祭り

一言でいうと何だったか: リーマン・ショックはバブル崩壊の一種。100年に一度の経済危機と言われ、今も経済の話で引き合いに出されるが、事の顛末を説明できる人は少ない——その前提から解説が始まる。

なぜ返せない人に貸したのか: 支えていたのは住宅価格の高騰。1,000万円で買った家が数年後に1,200万円になるのが当たり前だったので、返済能力のない人に貸しても、担保の住宅を回収すれば全額返ってくるという計算が成り立っていた。低所得者向けのローンが大量に貸し出される。

事態を深刻にしたもの: ローンを返済してもらう権利そのものが売買されたこと。1,000万円貸せば利子を含めて1,100万円を返してもらう権利が手に入り、それが商品として流通していく。誰がどのリスクを持っているのか分からなくなったことが、危機を世界に広げた。