2000年 ITバブル崩壊

世界の暴落

正しかった予測が、正しい投資にならなかった

何が起きたか

1990年代後半、インターネット関連企業に資金が殺到しました。利益が出ていない企業が、将来の成長期待だけで巨大な時価総額を付けられます。2000年3月をピークに崩壊が始まり、多くの企業が消滅しました。

どれくらい下がったか

NASDAQ100の母体となるナスダック総合指数は、2000年3月の約5,048から2002年10月の約1,114まで、約78%下落しました。S&P500も約49%下げています。

戻るまでにかかった時間

ナスダック総合が2000年の高値を回復したのは2015年、約15年後です。S&P500は2007年に回復しましたが、その直後に2008年 リーマン・ショックが来ました。

ここから学べること

「インターネットが世界を変える」という予測自体は完全に正しかった。それでも、その時点の価格で買った人は15年を失いました。何が起きるかを当てても、いくらで買うかを間違えれば損をします。技術の未来と、株価の未来は別の問いです。

解説動画: 【10分歴史解説】ITバブル崩壊 ~2000年・熱狂の代償~/今朝の10分市況解説

最初の一吹き: きっかけとされるのが1995年、ブラウザを作った会社の上場。赤字の会社なのに上場初日に株価がほぼ2倍になり、ここからネット企業への熱が始まったとされる。「新しい技術への期待はそれ自体は正しかった。問題は、値段が実力のはるか先まで走ったこと」と整理される。

日本のバブルとの共通点: 当時のアメリカは金利が低めで市場にお金が溢れやすい環境だった。お金の行き先が土地からネット株に変わっただけで、構図は日本のバブルと同じだったと指摘される。舞台は赤字企業でも上場しやすかったナスダック。

下げ方に特徴がある: 2000年3月10日の5,048を頂点に下げ始め、4月には1週間で25%下がる週もあった。一度の暴落ではなく、戻っては下げるを2年半繰り返したのがこの崩壊の特徴。途中の戻りで「もう安い」と思って買った人が、さらに深い下げに巻き込まれていった。

底はどこだったか: 2002年10月、ナスダックは1,114まで下がり、高値からの下落率はおよそ78%に達した。100万円が22万円になる計算。名前だけの会社は市場から退場していった。