1987年 ブラックマンデー

世界の暴落

年: 1987年 / 最大下落: 1日で約23% / 回復まで: 約2年

1987年ブラックマンデーは、ダウ工業株30種平均が1987年10月19日の1日で約22.6%下落し、1日の下落率として史上最大とされる出来事です。連邦準備制度が流動性供給を表明して2年足らずで高値を回復しましたが、決定的な悪材料は今も特定されておらず、この暴落を機に取引を一時止めるサーキットブレーカーが導入されました。

何が起きたか

1987年10月19日の月曜日、ダウ工業株30種平均は1日で約22.6%下落し、1日の下落率としては史上最大とされています。同じ日のロンドンは、当時の報道によれば英国史上最大の1日の下げでした。翌日には日経平均も約14.9%下げています。連邦準備制度の解説は、下落時に先物を売る「ポートフォリオ保険」の普及や海外投資家の増加など複数の要因を挙げますが、決定的な悪材料は特定されていません。

どれくらい下がったか

1987年8月25日に約2,722の高値を付けたダウは、それまでの7か月ほどで約44%上がっていました。10月16日(金)の1日だけで4.6%下げ、終値は約2,246、高値から約17.5%の下落になりました。月曜の19日にはさらに508ポイント下げ、前の金曜の下げ幅(108ポイント)の約5倍でした。引けは高値から約36%低い水準です。

戻るまでにかかった時間

翌20日の取引開始前に、連邦準備制度が流動性を供給する用意があると声明を出し、ニューヨークの大手10行は証券会社への貸出をその週にほぼ2倍にしました。ダウは2営業日で月曜の下げ幅の57%(288ポイント)を戻し、2年足らずで暴落前の高値を超えました。連邦準備制度理事会の論文(カールソン、2007年)は、流動性の供給を含む対応が非常に目立つ形で行われたと述べています。

ここから学べること

暴落に、はっきりした理由が要るとは限りません。ロバート・シラーは暴落について個人・機関投資家に質問票を送り、約1,000件の回答から、当日や前の週末のニュースやうわさは投資家の行動の原因ではなかったと報告しています。多くの回答者は投資家心理を理由に挙げました。この暴落を機に、米国では取引を一時止めるサーキットブレーカーが導入されました。

出典

  1. 公的機関・英語 Donald Bernhardt, Marshall Eckblad(Federal Reserve History)(2013) Stock Market Crash of 1987
  2. 論文・英語 Mark Carlson(Federal Reserve Board, FEDS Working Paper 2007-13)(2007) A Brief History of the 1987 Stock Market Crash with a Discussion of the Federal Reserve Response
  3. 論文・英語 Robert J. Shiller(NBER Working Paper 2446)(1987) Investor Behavior in the October 1987 Stock Market Crash: Survey Evidence
  4. 動画・英語 PIX11 News The 1987 stock market crash: Original news report
  5. 動画・英語 Wall Street Lover Black Monday Documentary
  6. 動画 コアラ先生の時事ネタ祭り 【ヤバい現代史】歴代の株価大暴落3選!再来が噂されるブラックマンデーなどを解説します!
  7. 動画 歴史ラボ ゆるっと学ぶ歴史のハナシ ブラックマンデー|1日で22 6%暴落!史上最大の下落率はなぜ起きた?|ざっくり解説

解説動画: 【ヤバい現代史】歴代の株価大暴落3選!再来が噂されるブラックマンデーなどを解説します!/コアラ先生の時事ネタ祭り

原因が分からない暴落: 1987年10月19日、ダウ平均の1日の下落率は22.68%。引き金も背景も分かっていないと明言される。1929年 世界恐慌の暗黒の木曜日になぞらえた名前だが、当日に大きな材料があったわけでもない。

売りが売りを呼んだ: 拍車をかけた要素として挙がるのが、1980年代に活用が進んだプログラム売買。株価の動きに応じて損切りやヘッジの注文が機械的に出るため、一度勢いがつくと売りが売りを呼ぶ展開になりやすいと説明される。

実体経済は無事だった: 根本原因は見つからないまま、実体経済はそれなりに健全だと確認されていき、2年ほどで元の株価に戻った。教訓としてサーキットブレーカーが導入される。動画は、次の暴落はいつ来るかは分からないと念を押して結ぶ。