三十六計図鑑 | オトモストラテジー

似た物を見せて誘い、迷った相手を撃つ計。

抛磚引玉

絵: オトモシリーズ(画像生成で描いた絵)

計の順

第十七計

読み

ほうせんいんぎょく

意味

似た物を使って相手を誘い、判断が曇ったところを撃て、という計。「擊蒙」は易の蒙卦の句である。計に付いた解説は、誘う手を二つに分ける。旗や太鼓で誘うのは、紛らわしいだけの手である。弱い兵や食糧のような同じ種類の物で誘うほうが、相手の迷いを固めると説く。

名前のもとになった故事

計名は「磚を抛げて玉を引く」と読む。磚は煉瓦である。四字は禅の書『景徳伝灯録』巻十に出る。趙州の和尚が夜の集まりで問いを募ると、僧が一人出て礼拝した。和尚は、煉瓦を投げて玉を引くつもりが土の塊を引いた、と言った。計に付いた解説は、楚が薪取りをおとりにして絞を破った話を引く。

見分け方

ボードゲームやカードゲームで、相手が小さな得をただで取らせてくるときは、誘いを疑う。確かめる所は、取った後の自分の形である。取るために動かした駒や札が、守りから離れていないかを見る。

よくある誤解

ことわざとしては、拙い意見を先に出して人の優れた意見を引き出す、という謙遜の言葉である。解語に謙遜の意味は無い。似た物で相手を誘い、迷ったところを撃つと書く。引き出す相手は、仲間ではなく敵である。

出典

  1. 資料・中国語 維基文庫 三十六計 攻戰計
  2. 資料・中国語 維基文庫(釋道原) 景德傳燈錄(四部叢刊本)卷第十
  3. 資料・中国語 維基文庫 春秋左氏傳 桓公
  4. 資料・中国語 維基文庫(司馬遷) 史記 卷六十五 孫子呉起列傳
  5. 資料・中国語 維基文庫 周易 蒙
  6. 資料・中国語 維基文庫 周易 蹇
  7. 公的機関・中国語 中華民國教育部(2020) 成語典 拋磚引玉

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