三十六計図鑑 | オトモストラテジー

有利な場所にいる敵は、誘い出してから戦う計。

調虎離山

絵: オトモシリーズ(画像生成で描いた絵)

計の順

第十五計

読み

ちょうこりざん

意味

天の条件が敵を苦しめるのを待ち、人の働きで敵を誘い出せ、という計。計に付いた解説は、敵が地の利を得ているなら、同じ場所を争うなと言う。結びの「往蹇來連」は易の蹇卦の句で、進めば行き悩むという意味を含む。計との結び方は、解釈に幅がある。

名前のもとになった故事

計名は「虎を調して山を離れしむ」と読む。四字は小説『西遊記』第五十三回に出る。孫悟空が泉を守る仙人を外へ誘い出して戦い、その間に沙悟浄が水を汲む。計に付いた解説が引くのは、後漢の虞詡の話である。虞詡は援軍を待つと言いふらし、敵の羌が近くの県へ散った隙に昼夜進んだ。

見分け方

サッカーやバスケットボールを観ていて、ゴール前を固める選手が外へ引き出されたときは、この形を疑う。目で追うのは、引き出した選手ではなく、空いた場所へ走り込む別の選手である。

よくある誤解

ことわざとしては、相手を持ち場からおびき出し、その隙に事を運ぶことを指す。解語は誘い出しの前に、天を待って敵を苦しめると書く。計に付いた解説も、天の時と人の働きの両方が要ると説く。

出典

  1. 資料・中国語 維基文庫 三十六計 攻戰計
  2. 資料・中国語 維基文庫 後漢書 卷五十八 虞傅蓋臧列傳(虞詡傳)
  3. 資料・中国語 維基文庫 西遊記 第五十三回
  4. 資料・中国語 維基文庫 十一家注孫子 謀攻篇
  5. 資料・中国語 維基文庫 周易 蹇
  6. 公的機関・中国語 中華民國教育部(2020) 成語典 調虎離山