三十六計図鑑 | オトモストラテジー

混乱の中で、主の定まらない弱い所を取る計。

混水摸魚

絵: オトモシリーズ(画像生成で描いた絵)

計の順

第二十計

読み

こんすいぼぎょ

意味

相手の内側が乱れ、弱くてまとめ役のいない所があるとき、流れに乗って取れ、という計。計に付いた解説は、いくつもの力がぶつかる混戦を描く。弱い者は付く先を決められず、周りも見えていない。解説は兵書を引き、たびたび驚き、うわさが止まず、将を重んじない軍を「魚」と呼ぶ。

名前のもとになった故事

計名は「混水に魚を摸る」と読む。濁った水の中で、魚を手探りで捕る姿である。名前のもとになった故事は、確かめた範囲では見当たらない。計に付いた解説は、劉備が荊州を得て西川を取ったことを例に挙げる。『三国志』では、劉備は赤壁の戦いの後に南の四郡を従え、のち成都を囲んで劉璋を降している。

見分け方

サッカーやラグビーを観ていて、密集で球の持ち主が決まらないときに思い出す。見る所は、競り合いの中ではなく、一歩外で待つ選手である。持ち主のいない球を、争わずに拾う動きがこの形だ。

よくある誤解

ことわざとしては、混乱に乗じて不当な利を得ること、仕事の手を抜くことを指す(台湾の教育部『成語典』)。解語に手抜きの意味は無い。水を自分で濁らせるとも言っていない。すでに起きている乱れに乗じる、と言うだけである。

本文に出てくる兵書

出典

  1. 資料・中国語 維基文庫 三十六計 混戰計
  2. 資料・中国語 維基文庫 周易 隨
  3. 資料・中国語 維基文庫 六韜(龍韜 兵徵第二十九)
  4. 資料・中国語 維基文庫(陳壽) 三國志 卷三十二 蜀書二 先主傳
  5. 公的機関・中国語 中華民國教育部(2020) 成語典 混水摸魚(修訂本參考資料)
  6. 公的機関・中国語 中華民國教育部(2020) 成語典 渾水摸魚(修訂本參考資料)