混水摸魚
混乱の中で、主の定まらない弱い所を取る計。


絵: オトモシリーズ(画像生成で描いた絵)
計の順
第二十計
読み
こんすいぼぎょ
意味
相手の内側が乱れ、弱くてまとめ役のいない所があるとき、流れに乗って取れ、という計。計に付いた解説は、いくつもの力がぶつかる混戦を描く。弱い者は付く先を決められず、周りも見えていない。解説は兵書を引き、たびたび驚き、うわさが止まず、将を重んじない軍を「魚」と呼ぶ。
名前のもとになった故事
計名は「混水に魚を摸る」と読む。濁った水の中で、魚を手探りで捕る姿である。名前のもとになった故事は、確かめた範囲では見当たらない。計に付いた解説は、劉備が荊州を得て西川を取ったことを例に挙げる。『三国志』では、劉備は赤壁の戦いの後に南の四郡を従え、のち成都を囲んで劉璋を降している。
見分け方
サッカーやラグビーを観ていて、密集で球の持ち主が決まらないときに思い出す。見る所は、競り合いの中ではなく、一歩外で待つ選手である。持ち主のいない球を、争わずに拾う動きがこの形だ。
よくある誤解
ことわざとしては、混乱に乗じて不当な利を得ること、仕事の手を抜くことを指す(台湾の教育部『成語典』)。解語に手抜きの意味は無い。水を自分で濁らせるとも言っていない。すでに起きている乱れに乗じる、と言うだけである。
計名と解語(原文と書き下し)
混水摸魚。「乘其陰亂、利其弱而無主。隨、以向晦入宴息」(其の陰乱に乗じ、其の弱くして主無きに利す。随は、以て晦きに向かい入りて宴息す)。
本文に出てくる兵書
出典
- 資料・中国語 維基文庫 三十六計 混戰計
- 資料・中国語 維基文庫 周易 隨
- 資料・中国語 維基文庫 六韜(龍韜 兵徵第二十九)
- 資料・中国語 維基文庫(陳壽) 三國志 卷三十二 蜀書二 先主傳
- 公的機関・中国語 中華民國教育部(2020) 成語典 混水摸魚(修訂本參考資料)
- 公的機関・中国語 中華民國教育部(2020) 成語典 渾水摸魚(修訂本參考資料)
ほかのオトモ
同じ作りの図鑑が全11本あります。内容の近いものから並べています。
オトモイングリッシュ
つづりの読み方と、音の作り方
つづり34・音30・つながる音16
オトモマネー
投資のしくみ・指標・税と制度と、副業の種類・申告・会社のルール・落とし穴の図鑑
インベスト179・サイド171
シリーズ全11本を見る

