合意可能領域(ZOPA)
交渉の考え方
合意可能領域(ZOPA)は、双方が「合意しないよりまし」と考える合意案の範囲。双方の留保点が重なる部分。
何を表す考え方か
Zone of Possible Agreement の略。双方が、話がまとまらない状態よりも好ましいと考える合意案の集まり。双方の留保点が重なる範囲にできる。
どういう設定で考えるか
PON の解説(ショーンク)は、ZOPA を、双方が行き詰まりよりも好む解決の集合と説明する。留保点は、各当事者が交渉を離れて最善の代わりの選択肢に移る前に受け入れる、最も不利な条件である。架空の設定で考える。壺の売り手が銀貨 60 枚以上なら売り、買い手が 80 枚以下なら買うとき、ZOPA は 60〜80 枚で、20 枚分の余剰がある。買い手が 55 枚までしか出せなければ、留保点が重ならず、ZOPA はない。
誰がいつ示したか
開いた資料は、この語を導入した人物や年を書いていない。PON の解説は、ZOPA を交渉の準備を整理する枠組みとして説明している。
当てはまらない条件
各人の留保点は本人にしか分からず、相手の留保点は推定するしかない、と PON は説明している。ZOPA の有無や広さは、双方の留保点が分かって初めて言える。
よくある使われ方とのずれ
ZOPA があれば合意できる、と読むと外れる。ZOPA は「合意が成り立ちうる範囲」で、その中のどこで分けるかは別の問題として残る(PON は、この範囲の中で余剰を分けると説明する)。ZOPA がなければ、双方とも代わりの選択肢のほうが良い。