交互提案ゲーム
交渉の考え方
交互提案ゲームは、二人が交互に分け方を提案し、相手が受け入れるか拒否して次に逆提案する、というパイの分け方の交渉の型。
何を表す考え方か
決まった大きさのパイを二人が分けるとき、交互に分け方を提案し合う交渉の型。受け手は提案を受け入れるか、拒否して交渉を続けるかを選ぶ。待つほど価値が目減りするという設定のもとで、均衡での分け方が求まる。
どういう設定で考えるか
ルビンシュタインの1982年の論文の要旨によれば、二人のプレイヤーが交互に分割案を出し、相手は受諾か拒否を選び、拒否すれば交渉が続く。選好についての仮定のもとで、完全均衡による分割がすべて特定されている。各人の割引率を δ1・δ2 とすると、最初に提案する人は全体の (1−δ2)/(1−δ1δ2) を得る。二人の割引率が同じ 0.9 なら 1/1.9 で約 0.53 になり、最初に提案する人が半分よりわずかに多く得る。
誰がいつ示したか
アリエル・ルビンシュタインが1982年に『Econometrica』第50巻第1号(1月)の「Perfect Equilibrium in a Bargaining Model」で示した。
当てはまらない条件
パイの大きさが決まっていて、待つことで各人の取り分が割引される(または毎回費用がかかる)という設定での結果である。提案の順番が決まっていることも設定の一部になっている。
よくある使われ方とのずれ
「最初に提案した人が得をする」という結果は、この設定で、割引と提案の順番を置いたうえで計算した答えである。順番があるだけで有利になると一般に言えるわけではない。割引率が違えば、分け方も違う。