支配戦略

解きかたの考え方

支配戦略は、相手がどう選んでも、ほかのどの選択より自分の利得が高くなる選択。

何を表す考え方か

ある選択が、相手のあらゆる選択に対して、自分の他の選択より良い利得をもたらすとき、その選択を支配戦略という。相手の出方を読まなくても選べる。

どういう設定で考えるか

SEP は、支配戦略を「ある行動が、相手のあらゆる行動に対して自分の他の行動より優れている」ものとして説明する。囚人のジレンマでは、自白は黙秘を強く支配する。強く支配される戦略を順に取り除いて解を絞る手順は、「強支配される戦略の逐次消去」と呼ばれる。

誰がいつ示したか

開いた資料は、この概念を導入した人物や年を書いていない。

当てはまらない条件

支配戦略が全員にあるとは限らない。上の鹿狩りゲームの仮の数値では、相手が鹿なら鹿、野兎なら野兎が有利で、どちらの選択も支配戦略ではない。また、全員が支配戦略を選んだ結果が全員に良いとも限らない。囚人のジレンマの双方の裏切りがその例である。

よくある使われ方とのずれ

「支配」という語は、相手を従わせる意味ではなく、ほかの選択より利得が高いという比較の意味である。支配戦略を選ぶことが、全員にとって良い結果につながるとも限らない。