海陸風
空と天気
昼と夜で向きが入れ替わる海辺の風
どんな流れ?
海辺では昼は海から陸へ、夜は陸から海へと、風の向きが一日で入れ替わります。切り替わる朝と夕方には風がほとんど止まる凪の時間があり、水面が鏡のようになります。海から入る空気が届く距離は海岸から数十キロほどで、その先端に雲の列が並ぶことがあります。
なぜ起きるか
同じ日射を受けても、陸は表面だけが熱くなり、海は水が混ざって深くまで熱が配られます。そのため昼は陸側の空気のほうが暖まって軽くなり、上へ膨らんで上空では陸側から海側へ押し出されます。押し出された分だけ陸の上にある空気の重さが減るので、地上では海側の重い空気が陸へ押し込みます。夜は陸が先に冷えて重さの関係が裏返り、風の向きも逆になります。
どこで見られるか
海沿いの街で旗や煙の向きを朝と夕方に見比べると、入れ替わりがそのまま分かります。海から入った空気の先端は海風前線と呼ばれ、その上に積雲の列が立ち、前線が通るときに気温が急に下がって湿った風へ変わります。夏に海沿いより内陸が暑くなるのは、この風が届く距離とも関わっています。
危険と注意
凪の時間は空気が動かず、暑さと排気がたまりやすい時間帯になります。海風前線の上では雨雲が急に育ち、局地的な雷雨になることがあります。朝の陸風は浮き輪や小舟を沖へ流します。海のレジャーでは、風向きが変わる時間帯と地元の注意情報を先に確かめておくと安全です。
解説動画: 【中2 理科 地学】 海風・陸風の仕組み (13分)/映像授業 Try IT(トライイット)
昼は海から、夜は陸から: 海と陸の境目あたりでは、風の向きに決まった傾向がある。昼間は海から陸に向かって吹くことが多く、この風を海風と呼ぶ。風の名前は吹いてくる方角から付ける決まりで、北から吹くから北風、海から吹くから海風。夜はこれが逆になり、陸から海へ吹く陸風になる。
同じ光でも陸のほうが温まる: 昼は太陽の光が陸にも海にも同じように当たるのに、温まり方がまるで違う。授業が持ち出す根拠は、夏のプールサイドは熱いのに、水に入れば熱くないという体験。温まりやすいのは陸のほうで、その上の空気だけが先に温められる。ここが海陸風の出発点になる。
空気が上へ抜けたあとに起きること: 温められた空気は軽くなって上へ逃げていく。すると陸の上は空気が少なくなり、陸上の気圧が海上より低くなる。空気は多いところから少ないところへ移動するので、海の上にあった空気が陸へ向かって動きだす。この空気の大移動そのものが、海風と呼んでいる風の正体。
夜に向きが入れ替わる理由: 温まりやすいものは冷めやすい。だから夜になると、昼に熱かった地面の温度が急に下がる。逆に水は温まりにくいぶん冷めにくいので、夜は海のほうが暖かい。授業は夜の砂浜の砂は冷たいのに海水は冷たくないと言う。こんどは海の上の空気が上へ抜け、陸から海へ風が吹く。