サイフォン
サイフォンは、蒸気の圧力で湯を上段へ持ち上げ、粉に浸けてから引き戻す抽出方法です。
写真: avlxyz / CC BY-SA 2.0(flickr)使いどころ
サイフォンは、下段のフラスコで沸かした湯を蒸気の圧力で上段へ押し上げ、粉と混ぜてから引き戻す抽出方法です。ドリップのように注ぎ方の技術で味が大きく変わることがなく、抽出中は湯温がほぼ一定に保たれるため、蒸らしムラが出にくく安定した抽出になりやすいとされています。ガラス越しに粉のふくらみ方や色の変化がそのまま見えるので、様子を見ながら火を止める瞬間を計れるのも他の器具にはない特徴です。見た目の演出も兼ねるため、来客時や喫茶店の雰囲気を再現したい場面でも選ばれます。
淹れ方
下段のフラスコに湯を入れて火にかけ、沸騰したら上段のロートを差し込みます。蒸気圧で湯が上段へ上がってきたら粉を入れ、竹べらで軽くかき混ぜて粉全体を湯に浸します。湯温90℃前後で1分〜1分30秒ほど浸けたところで火から下ろします。火を止めると下段の圧力が下がり、抽出液がろ過布を通って自然に下段のフラスコへ落ちていきます。落ちきったら上段のロートを外して、そのままカップに注ぎます。
コツ・注意
火加減が強すぎると湯が急に上がり、粉が飛び散ることがあります。中火でゆっくり温度を上げるのが基本です。かき混ぜる回数とタイミングをそろえると、毎回の味のばらつきが減ります。ろ過布は完全に乾かしてから収納しないと、次に使うときに液がうまく落ちきらないことがあるため、洗った後はしっかり乾燥させておきます。値段の張る器具ですが、手入れ自体は他の器具と大きく変わりません。
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