エスプレッソ
加圧・エスプレッソ
エスプレッソは、9気圧前後の圧力をかけて20〜30秒で濃く搾り出す抽出方法です。
使いどころ
濃厚な一杯として、またはラテやカプチーノの土台として。9気圧前後の圧力をかけて、20〜30秒で抽出する方法です。川野優馬は、ドリップの8〜9倍の濃さと説明します。Red Stone Coffee は、苦みとクレマの中深煎り以上のブレンド(粉16g)と、酸と香りが立つ浅煎りの単一産地(粉20〜22g)は別物と話します。Joshua Weissman は、深煎りである必要はなく、中煎りでも好みの一杯が出ると話します。
淹れ方
極細挽きの粉を専用のバスケットに入れて平らにならし、タンパーで水平に押し固めます。粉18g前後から36g前後の液体を25〜30秒でが一般的な基準です。川野優馬は、粉18gに液体40g前後で濃さを決め、そのあと挽き目で味のバランスを整えます(36gなら濃いめ、43〜44gなら軽め)。ミュンヘン工科大学のチームは、粒度・流量・温度を変えた実験で、カップに出る成分の量に最も強く効いたのは流量だったと報告しています。
コツ・注意
粉の厚みにムラがあると、薄い所に湯が集中して抽出が偏ります(チャネリング)。ジェームス・ホフマンは、粉をほぐして均す作業が下ごしらえで最も大事で、押す強さは空気のすき間が消えれば十分と話します。速く落ちすぎるなら細かく、遅すぎるなら粗く挽く。チューリッヒ応用科学大学のチームは、微粉(100µm未満)が多いほど、湯が粉の層を通る速さが落ち、抽出時間が延びたと報告しています。家庭用の低圧マシンでは、この条件が出せません。
出典
- 動画・英語 James Hoffmann How I Make Espresso: Tools and Techniques
- 動画・英語 Joshua Weissman The Espresso Guide For Beginners
- 動画 Red Stone Coffee 【めっちゃ大事】本当に美味しいエスプレッソの淹れ方
- 動画 川野優馬のコーヒーチャンネル エスプレッソの味の調整方法。どうやってバリスタが美味しく調整しているのか解説!
- 論文・英語 Smrke S, Eiermann A, Yeretzian C(2024) The role of fines in espresso extraction dynamics
- 論文・英語 Schmieder BKL, Pannusch VB, Vannieuwenhuyse L, Briesen H, Minceva M(2023) Influence of Flow Rate, Particle Size, and Temperature on Espresso Extraction Kinetics
解説動画: 【教科書】「エスプレッソ抽出」を自分で調整できるようになろう!(入門→プロを目指す)/ダイイチアカデミー☕️バリスタ×エスプレッソ
初心者から中級者まで: エスプレッソマシンの専属バリスタによる抽出の解説。購入者向けガイドブックと連動した内容で、マシンを持っていなくても理解できる構成になっている。
酸っぱいエスプレッソの正体: 動画が扱う核心の1つが、「浅煎りのエスプレッソは酸っぱくておいしくない」と感じる現象。なぜそうなるのか、どうすれば改善するのかを、中級者向けの内容として扱っている。抽出は自分で調整できるようになるもの、という前提で組み立てられている。