粉量と湯量の比率
ハンドドリップ
粉量と湯量の比率は、味の濃さの土台を決める、最初に固定すべき変数です。
使いどころ
粉の量と湯の量の関係は比率(レシオ)と呼ばれ、味の濃さの土台を決める変数です。よく参照される範囲は粉1に対して湯15〜17倍で、数値が小さいほど濃く、大きいほど薄い一杯になります。比率を先に一つ固定してから挽き目や湯温を調整すると、味の変化がどの変数によるものか切り分けやすくなります。逆に複数の変数を同時に動かすと、結果として何が効いたのか分からなくなりやすいので注意が必要です。
淹れ方
まず粉と湯の両方を重さで量ることが基本になります。体積のカップで量ると、豆の焙煎度や挽き目によってかさが変わるため、同じ「1杯分」を量ったつもりでも実際の重さがずれてしまいます。粉20gなら湯300〜340g程度が一般的な範囲の目安とされています。抽出が終わったあとカップに残った量ではなく、注いだ湯の総量を基準に比率を管理すると分かりやすくなります。豆の量を変えるときも、比率だけは変えずに保つと安定した味を再現しやすくなります。
コツ・注意
「薄い」と感じても比率だけで判断せず、挽き目や抽出時間も同時に見る必要があります。同じ比率でも細かく挽けば濃くなるため、比率と挽き目は連動して動く変数だといえます。まず比率を一つに固定し、挽き目だけを変えて基準を作ると、その後の調整で迷いにくくなります。湯量の管理には、注ぐ速さを一定にしやすい細口ケトルのような器具が向いています。なおエスプレッソのような加圧式では比率の考え方自体が大きく異なり、同じ「比率」という言葉でも意味合いが変わる点には注意したいところです。