街路樹の並木道
街の中
並木は、日が沈んでから本番になります。ムクドリが夕方に集まって朝に散る動きが軸なので、昼に通っただけでは何もいない道に見えます。
どんな場所か
一列に植わった木が、まとまった一つの林として使われる場所です。幅は歩道と車道にはさまれた数メートルしかありませんが、枝が触れ合うほど連続していれば、鳥は枝から枝へ移れます。都市部の集団ねぐら349か所を調べた調査では55.0%が商業地域にあり、その内訳は沿道が60.4%、駅前のロータリーと広場が25.0%でした。ケヤキやクスノキのように葉が密で枝が横へ張る木が選ばれます。
季節ごとに何がいるか
ムクドリの集団ねぐらは秋から冬にかけて大きくなります。繁殖を終えた群れが夏の終わりから混じり合い、日ごとに数を増していきます。落葉樹の並木は冬に葉を落とすため、常緑のクスノキやシラカシへ移ることがあり、同じ道でも年によって入る木が替わります。春に群れがほどけたあとは、花や実をめあてにヒヨドリやメジロが枝先へ来る並木に戻ります。
歩く時間帯
日没の前後30分がこの場所の山です。夕方になると小さな群れが屋根や電線に降り、暗くなる直前に一斉に木へ入ります。日没の時刻を調べ、15分前には歩道に立っておくと、入る流れをそのまま見られます。声はムクドリのねぐらの声としてまとめてあります。朝は逆で明るくなると短時間で散り、昼に見て何もいないと決めると、この場所の中身を取り落とします。
足元と服装
歩道から見上げるだけなので靴は普段のもので足ります。真下は糞で汚れるため、洗える上着と帽子、たたんだ傘があると安心です。立つ位置は木の真下でも車道側でもなく、歩道の広がった場所を選びます。日没後は暗くなるので反射材か明るい色を身につけます。暗いからとフラッシュを向けるのはフラッシュを焚くの側の話になります。
立ち入りの線
歩道は通行のための場所で、立ち止まるほど人の流れをふさぎます。三脚を広げない、店の出入口とバス停の前を空ける、車道へ出ないの三つが線です。糞と鳴き声を理由に自治体が追い払いや剪定を行っている並木があり、作業中や規制中の区域には入りません。どの木に入ったかを細かく書いて広めるのも避けるところで、位置情報つきで公開するにつながります。