川の瀬と中州
水辺
川は、一本の中でも帯ごとに鳥が違います。瀬と石の河原と中州で歩く鳥と待つ鳥が分かれるので、まず自分がどの帯を見ているかを決めます。
どんな場所か
一本の川の中が、水深と底の質で帯に分かれる場所です。波立って浅い瀬、石のごろごろした河原、増水のたびに削られたり積もったりする中州が並び、帯ごとに歩く鳥と待つ鳥が入れ替わります。国土交通省「河川水辺の国勢調査」は区間ごとに歩いて鳥類を記録する方法をとっており、同じ川でも区間で顔ぶれが替わることが読み取れます。草地の側は河川敷のヨシ原と草地に分けてあります。
季節ごとに何がいるか
一年を通して水際にいるのはセグロセキレイ・カワセミ・ダイサギ・カワウで、瀬の石を渡り歩くイソシギや、上流から下りてくるキセキレイも加わります。冬は水位が下がって石の河原が広がり、サギ類とカワウが浅場に集まります。春から夏は水量が増えて中州の草が伸び、鳥は岸寄りへ動きます。増水のたびに中州の形が変わるので、去年と同じ場所を探すと外れます。
歩く時間帯
朝のうちは水面が凪いで鳥の姿がそのまま映るため、見つけやすくなります。日が高くなると反射が強くなり、逆光の側からは黒い影しか見えません。太陽を背にする岸を選んで歩くだけで見え方が変わります。水面を低く飛ぶカワセミのチーは、姿より先に位置を教えます。夕方も鳥は動きますが、河川敷は日が落ちると足元が見えなくなるので明るいうちに堤防へ上がります。
足元と服装
石の河原は歩きにくく、濡れた石は滑ります。足首まで覆う靴か長靴で、底の溝が残っているものを選び、水に入らない前提で組みます。堤防から河原へ下りる斜面は草に覆われて段差が見えないので、両手を空けておきます。日陰が無く、夏は帽子と水、冬は風を防ぐ上着が要ります。泥の深さを読む河口の干潟とは、足元の考え方が別です。
立ち入りの線
増水した日の中州には渡りません。上流の雨で水位は短い時間で変わり、中州は逃げ場の無い場所になります。ダムや堰の放流を知らせるサイレンが鳴ったら、その場で堤防へ戻ります。カワセミは水辺の土の崖に50〜100cmほどの横穴を掘り、護岸では水抜き穴の奥を使う例も知られていますが、出入りを見つけても近寄らず、位置も書き残しません。理由は巣の場所を投稿するにあります。