公園の池とお堀

水辺

池のカモは、冬に数が決まります。流れの無い水面は浮いたまま眠れる場所として使われ、11月から3月にかけて種類も数も入れ替わります。

どんな場所か

流れの無い水面が、そのまま鳥の休み場になる場所です。池やお堀は風で波立ちにくく、浮いたまま眠れる広さがあるため、冬にカモ類が集まります。岸が石やコンクリートで固められていても、水面の広さと、人の入れない中央部があるかどうかで入る数が変わります。見るのは柵の外から、水面を左右に流すように双眼鏡を振るだけで足ります。芝の上の話は都市公園の芝生と広場です。

季節ごとに何がいるか

11月から3月が本番で、キンクロハジロやホシハジロ、ユリカモメが入ります。カルガモ・オオバン・カイツブリは通年で、夏の池はこの三種だけになることもあります。数が冬に決まることは環境省「ガンカモ類の生息調査」で確かめられていて、昭和47年から毎年1月中旬に全国一斉で行われ、令和4年度は8,729地点、延べ12,929名の調査員によって実施されました。

歩く時間帯

朝は岸から離れた水面で休む個体が多く、眠っている鳥は頭を背に入れているので嘴が見えません。人の増える昼に岸へ寄ってくる池もありますが、それは人に慣れた結果で、近づける距離を鳥の側の余裕と取り違えないようにします。夕方は羽づくろいと水浴びが増え、翼を広げる動きで翼鏡の色が見えます。ホシハジロとキンクロハジロのように、休む姿では決めにくい組もあります。

足元と服装

園路と柵の外を歩くだけなので、装備は普段のもので足ります。水面の照り返しは冬でも強く、つばのある帽子と偏光レンズがあるとカモの模様まで見えます。風の抜ける水辺は体感温度が下がるので、手袋と首元を防ぐものを一つ足します。双眼鏡は倍率より、片手で振れる軽さのほうが水面では効きます。潮を読む河口の干潟と違い、時刻に縛られません。

立ち入りの線

柵と護岸の外から見るのが線です。水際まで下りる、ボートを出す、島へ渡るはいずれもしません。食べ物を手に持って水辺に立たないのもここでの作法で、理由はハトやカモへの餌やりに書いてあります。人が与えるものに寄る池では、鳥の集まり方そのものが人の行動で決まってしまうため、数を数える意味も薄れます。犬を連れて水際に立たないことも同じ線に入ります。