根の呼吸

根のまわりで起きること

根は酸素を吸って二酸化炭素を出します。葉と違って自分で酸素を作れないので、外から届く量がそのまま上限になります。

何が起きているか

根の細胞は糖を分解してATPという形の力を作り、そのときに酸素を使って二酸化炭素を出します。作られた力は、伸びていく先端の成長と、濃さの坂を登って養分を取り込む養分が根に入るまでの仕事に回ります。光合成をする葉と違い、根は自分で酸素を作れません。外から届いた量が、そのまま使える量の上限になります。

何が効いているか

効くのは温度です。温度が上がると呼吸そのものが速くなる一方で、水に溶けられる酸素の量は減ります。要る側と入る側が逆を向くので、根の温度が上がる場面ほど差が開きます。根の量も効き、株が育って根が塊になるほど、内側へ空気が入りにくくなります。届き方そのものは空気の中と水の中の酸素で扱います。

目で見て分かること

呼吸そのものは目に見えません。見えるのは結果のほうで、酸素が回っている根は白く、先が透きとおって伸びます。回らなくなると先に色が変わり、根が茶色く変わる、続いて根がぬるついて崩れるへ進みます。塊の内側だけ色が違うときは、外側の根をよけて中を見ます。外から見える面は、最後まできれいなことがあります。

どこまで確かめられているか

速さの実測はイチゴのフリゴ株で、20℃で0.70〜0.73 mg CO₂ g⁻¹FM h⁻¹、1℃ではほぼ0という値が Dickmann と Blanke 2000 にあります。ここでは Scott と Villouta 2026 のレビュー経由で引いています。噴霧栽培の根で呼吸の速さを測った例は見当たりません。作物が違えば値も変わりますので、目安として扱います。