根のまわりのEC

ECとpH

槽の EC と、根の表面の濃さは同じではありません。霧の粒が根の上で乾くと溶けていた塩だけが残り、槽の数字では追えない濃さができます。

何を担う成分・数字か

霧の粒は、根に付いてから乾きます。水だけが気体になって出ていくので、溶けていた塩は根の表面に残ります。乾く速さは、粒の大きさと空気の湿り具合で変わります。粒が小さいほど、乾き上がるまでの時間は短くなります。同じことは飛んでいる途中でも起きていて(飛んでいる間に蒸発する)、根に届く時点の粒は、もとの液より濃い側に寄ります。

目安の範囲

根の表面の濃さを直接測った公開データは見当たりません。噴霧の休止が長いほど、湿度が低いほど、根に風が当たるほど乾く時間は長くなる、という向きは言えます。ただしどの条件で何 dS/m になるかを書いた資料は見つけられませんでした。測れているのは槽にたまっている液の濃さで、いまは養液のECで代用しています。

動かすと何が変わるか

濃い側に寄ると、根が水を引き込む力に逆らう圧が根の表面で強まると考えられます。根の先が乾いて縮むや葉先が茶色く枯れるが、この筋道で説明されることがあります。根の表面だけが濃くなっても、槽の EC は動きません。同じ見た目は水切れや高い液温でも出ます。原因の切り分けは、見た目と噴霧の条件から遡ることになります。

測りかたと直しかた

噴霧を止めた直後に根と受け皿を見て、白い粉のような跡が残っていないかを確かめます。跡があるなら休止時間の決めかたを短い側へ寄せるか、養液のECを下げて試します。白い跡は受け皿の縁に先に出ることが多いので、そこも見ます。跡が残らなくなったかを、翌日の同じ時刻に見比べます。片側だけに出るなら霧が片側にしか届かないを先に見ます。