ECとpHが動く理由

ECとpH

株は、水と養分を別々の速さで取ります。水のほうを多く取れば EC は上がり、液をためる量が少ない装置ほど、その動きは速く出ます。

何を担う成分・数字か

同じ液から、水は水の速さで、養分は養分の速さで減っていきます。コーネル大学の手引き(2013)は、養分が吸われれば EC は下がり、蒸発と蒸散で水が抜ければ EC は上がると書いています。pH のほうは、硝酸態とアンモニア態のどちらを多く取るかで動きます(Sambo ら 2019)。どちらも株が働いている印です。むしろ、まったく動かないほうが珍しいことです。

目安の範囲

窒素を硝酸態だけで与えるとアルカリ側へ、アンモニア態だけだと酸性側へ動くと、レビューはまとめています(Sambo ら 2019)。振れ幅は保有液量で決まり、同じだけ吸われても、ためてある液が少ないほど濃さの変わり方は大きくなります。一日にどれだけ動くかは装置ごとに違い、共通の数字は置けません。

動かすと何が変わるか

水だけを足し続けると EC は戻りますが、吸われた養分と残った塩の比率まではそろいません。減り方は元素ごとに違うので、EC だけを見ていても気づけません。pH が高いまま動かないときは原水の成分のアルカリ度が効いています。同じ棚で育ちが揃わないの背景に、この日ごとの振れがいることがあります。

測りかたと直しかた

補水する前に、毎日同じ時刻に測って書き留めます。EC計とpH計を同じ場所で読み、朝といちばん暑い時間の二点を取ると一日の振れが見えます。校正液での合わせ直しを習慣にすると、動いたのが液なのか電極なのかを切り分けられます。戻し方は補水と追肥に、比率まで崩れたと見たときは更新と廃液に渡します。