圧力計
測る・制御する
ノズルにかかっている圧を見る計器です。同じノズルでも、圧が落ちれば粒は粗くなります。
何のためのものか
ミストノズルに届いている圧を、その場で読むための計器です。同じノズルでも圧が落ちれば粒は粗くなるので、霧の細かさを間接に見ていることになります。綿を育てた Lin ら 2024 は配管の途中に圧力計を入れて620〜827kPa(90〜120psi)を保ち、ツボクサの Lee ら 2026 は運転中のライン圧3.98〜4.03barを記録しました。
選ぶときに見るところ
使う圧が目盛りの中ほどに来るものを選びます。JIS B 7505-1 は常用圧力を、変動する圧なら最大圧力の3分の2、一定の圧なら4分の3までとしていて、間欠の噴霧は変動する側です。精度等級は0.6級から4.0級の5段、目盛板の外径は50〜200mmと決まっています。取り付け口の径と、霧のかかる場所なら密閉形かも見ます。
使いかたと手入れ
見るのはノズルの手前です。ポンプの直後だけでは、配管の圧力損失と圧のそろえ方で落ちたぶんが読めません。JIS B 7505-1 の一般の定格条件は周囲温度−5〜45℃、相対湿度5〜95%、飛まつなしなので、霧のかかる位置では保護の要る道具です。同じ圧に戻したとき針が同じ所を指さなくなったら、そこが替えどきです。
無いとどうなるか
圧はノズルの手前で静かに落ちていきます。目盛りが無いと、圧力が上がらないも霧ではなく水滴が落ちるも、霧の見た目が変わってからしか気づけません。インラインフィルターの詰まりは粒の粗さより先に圧へ出るので、ノズルから霧が出なくなるの前に手を打てるかどうかが、この一つの目盛りにかかっています。
解説動画: 【配管】圧力計と連成計の違いとは?使い分けについて/エネ管.com
三つある計器: 動画は、配管や機器内の圧力を機械的に測る計測器には圧力計・連成計・真空計の三つがあり、違いは測定できる範囲だと言います。圧力計は0MPaゲージ以上、連成計は−0.1から0.4MPaゲージ程度、真空計は−0.1から0MPaゲージ。同じ「圧を測る道具」でも、測定範囲によって使用用途が変わります。
ゲージ圧と絶対圧: 範囲の話に入る前に、動画は基準を確かめます。圧力には大気圧を基準としたゲージ圧と、絶対真空を基準にした絶対圧があり、間違えないように注意してくださいと述べます。どこにも取り付けていない大気圧の状態では、指針はゼロを指しています。測定レンジを間違えると故障する、というのが動画の通しての注意です。
圧力計を付ける所: 圧力計は大気圧以上を測る道具で、負圧になっても指針がゼロより下へ行くことはありません。減圧弁の前後、ポンプの前後、内圧が上がるタンクなど、常に大気圧以上で負圧にならない場所に取り付けるものだと述べます(加圧ポンプ)。負圧になる用途に使うと故障する可能性がある、と注意します。
負圧が出る場所: 吸い込み側のように内圧が大気圧より下がる可能性がある箇所には連成計を置くのが無難だと言います。ポンプの吸い込みや、蒸気ほか凝縮する気体を使う熱交換器がその例です。たとえ真空にならなくても連成計は壊れません。真空計は大気圧以下をより詳細に測れるかわりに、大気圧以上になると故障のリスクが上がる、と分けます。
目盛りで見るもの: 設定圧力で接点が入り切りする型もあり、圧力計にも連成計にもある、と動画は添えます。噴霧の系でこの計器を読むのは、ノズルの手前の圧が下がっていないかを見るためです。同じ運転で針の位置が前と違えば、その先で何かが変わっている——圧力が上がらないに気づく入口になります。