温湿度データロガー
測る・制御する
部屋の中の温度と湿度を記録し続ける計器です。霧を止めてから何分で湿度が落ちるかが、あとから読めます。
何のためのものか
温度と湿度を、決めた間隔で自分の中に書き続ける計器です。噴霧栽培では霧を止めたあとの下がりかたが、そのまま根の乾きかたの目安になります。ツボクサを育てた Lee ら 2026 は、栽培パネルの下に置いたセンサーで根圏の温度22.1〜22.7℃、相対湿度94.5〜96.5%を記録しました。霧が止まっているあいだを、あとから読み返せます。
選ぶときに見るところ
置く先が飽和に近い場所になります。JIS Z 8806 は電子式湿度計の測定範囲を相対湿度2〜98%rh、不確かさを2〜5%rhとしています。感湿部を外に出せる型なら、本体を霧の外に置いて中だけを測れます。記録の間隔と保存できる件数も見るところで、Méndez-Guzmán ら 2022 は温室の環境を30秒ごとに取っていました。
使いかたと手入れ
結露が生じると測定ができなくなります——JIS Z 8806 が電子式湿度計の注意事項に挙げています。霧が直に当たらない位置に、感湿部を下向きに置きます。同じ規格は高温高湿に長く置くと感湿素子が劣化することがあるとも書いています。素子には手を触れず、適正な間隔で校正し、電池と空き容量は霧を止める前に確かめます。
無いとどうなるか
湿度は、その場に居合わせた時間ぶんしか分かりません。記録が無いと、夜のあいだに霧が止まっていたことも、同じ棚で育ちが揃わないが湿度のムラなのかも読めないままです。養液の温度が上がるも、部屋の温度と並べてはじめて向きが見えます。止まった時刻が残っていなければ、停電で霧が止まると数分で枯れる?も自分の装置では確かめられません。
解説動画: 環境実験_機器の使い方_温湿度ロガー_v01/Takaho Itoigawa | 糸井川 高穂
溜めておく計器: 動画は、温湿度ロガーをデータを溜め込んでおく道具だと説明します。手のひらに載る大きさで、温度と湿度をそれぞれ16000件ずつ中に記録できます。網目の奥にセンサーがあり、画面には今の値が出ます。手に持つとその場で表示が上がるのを見せ、置いた場所の空気を測っていることを示します。
読み出しには別の機器: 本体だけではデータを読み込めない、と動画は言います。無線の通信機をパソコンにつなぎ、その上にロガーを置くと、中のデータが通信機を通ってパソコンへ送られます。1万6000件も入っていると数分かかってしまうと述べ、その待ち時間もそのまま映します。読み出しは机の上での作業になります。
間隔を決めて取る: 取り込んだ画面には、3月26日から4月6日までという測定の期間と、1分間隔という設定、そして温度と湿度それぞれ16000件というサンプル数が並びます。動画は最後のまとめで15分間隔のような取り方も挙げ、必要なタイミングと必要な間隔でデータを集められる機器だと述べます。
平均と最大最小: 同じ画面に、室温の最大24.8℃、最低19℃台、平均22.5℃という値が並びます。湿度も同じように最大・最小・平均が読め、その下には時間の移り変わりによる変化が、グラフになって出ます。動画はこの画面で必要な情報は割と入っていると述べ、まず見るところとして示します。
切り出して並べる: ただ、この画面のままでは何時から何時までを抜き出す切り分けができないと動画は言います。そこでCSVの形で出し、表計算に移して温度と湿度を別々の軸に重ねてグラフにするところまでを見せます。時間を切り出せるかは、霧が止まっているあいだを読むときにそのまま効いてきます。