星図帳
見る道具
早見盤で見当をつけた先を、視野の中で追うための地図です。何等星まで載っているかが、双眼鏡でたどれる道の細かさをそのまま決めます。
何が見えるようになる道具か
目当ての天体まで、星から星へ渡っていくための地図です。星座早見盤が全天のどこにあるかを示すのに対し、こちらは双眼鏡の視野に入る細かさで描いてあります。明るい星を出発点に、視野の中の並びと地図を見比べながら少しずつずらすと、何も無いように見えた空からアンドロメダ銀河のような淡いものが視野へ入ります。位置だけでなく視野に何が一緒に入るかが読めるところが、この地図の役です。
選ぶときに見るところ
柱は限界等級です。6等台まで載る図は肉眼で見える星がほぼ出そろう代わりに、双眼鏡の視野では目印が足りません。7等台から8等台まで載る図なら、視野の中の並びと地図がそのまま対応します。星座の境界が国際天文学連合(IAU)の定めた形に沿っているかも見ます。境界が引いてあると、いま視野がどの星座の内側かが分かります。もう一つは大きさで、暗がりで片手で開き、風で閉じない綴じ方かどうかが使い勝手を決めます。
使うときの注意
紙を読む明かりが、そのまま目を振り出しへ戻します。手元を照らすのは赤色ライトの受け持ちで、ここでは白い光を出さないことだけ守ります。向きも狂います。北を上に印刷した図を南の空にかざすと、左右が入れ替わります。頭の上でひっくり返して合わせます。夜露にも弱く、湿った空気の下では紙が波打ちます。透明な袋に入れるか、開く順を決めて濡らさないようにします。等級を表す点の大きさは図ごとに違い、別の図と見比べると印象が変わります。
無いときの代わり
星座早見盤と、明るい星からの道順を覚える手が代わりになります。アンドロメダ銀河ならペガスス座の四辺形から二回折れる、というように道順を言葉で覚えると、紙が無くても届きます。画面の地図も使えますが、白い光と、拡大縮小で失われる縮尺の感覚が壁になります。使うなら赤い表示へ切り替え、視野の直径がどれだけかを先に決めてから見ます。視野の中の並びを写した手書きの紙一枚でも、次の夜には道になります。