星座早見盤
見る道具
日付と時刻を合わせるだけで、いまの空がそのまま出ます。国立天文台の「流星群の観察方法」も、肉眼で見るときに手元にあると便利な道具として挙げています。
何が見えるようになる道具か
いま頭の上に何が出ているかを、その場で出せる道具です。二枚の円板を日付と時刻の目盛りで合わせると、窓の中に地平線から上の空が現れます。方位を合わせて空にかざせば、見えている星の並びと盤の上の並びが重なります。星座がいつ、どちらの空に、どのくらいの高さで出るかを先に知る道具なので、ペルセウス座流星群の放射点が昇る時刻を確かめる、オリオン座が沈む前かを見る、といった使い方になります。
選ぶときに見るところ
使う緯度に合った版かどうかが最初です。盤は特定の緯度の地平線で切ってあり、日本向けは北緯35度前後です。南の島や北海道で使うと、地平線の近くのずれが大きくなります。次に直径20cm前後という大きさで、大きいほど星は読めますが、上着のポケットには入りません。赤色ライトを当てても、白地の盤は光をはね返して眩しく、黒地に白い星の版のほうが目に優しく作られています。回す部分が固すぎないかも、手袋のまま扱う夜に効いてきます。
使うときの注意
惑星は載っていません。位置が動くため、盤に印刷できるのは恒星と星座だけです。金星や木星が星座の中へ割り込んでいる夜は、盤に無い明るい星として見えます。地平線に近いところほど形が大きく歪みます。円板に全天を押し込む都合で、外周に近い星座は横に引き伸ばされます。高さの見当は真上に近い側だけ信じます。時刻の目盛りはその土地の標準時なので、国内でも東と西で南中の時刻は数十分ずれます。
無いときの代わり
星図帳が近い代わりですが、受け持ちが違います。早見盤は全天のどこに何が出ているかを、星図帳は双眼鏡の視野でどうたどるかを受け持ちます。紙が無ければ、明るい星の並びを覚えるほうが早いこともあります。カシオペヤ座は北の空を一年かけて回るので、その向きが時計の針の代わりになります。画面の地図を使うなら、白い光が暗順応を壊すため、明るさを最低まで落としてから開きます。