ブルームーンは青く見える月

商業と俗説

ブルームーンでも、月は青くなりません。ひと月に二度目の満月を指す言い方で、色とは関わりがなく、呼び名そのものが雑誌の読み違いから広まりました。

言われていること

ブルームーンという言葉には、青みを帯びた月が空に上がるという絵が付いて回ります。名前がそのまま色の説明として読めるため、ひと月に満月が二度ある月を待って、二度目の色の違いを確かめようとする見方が広まりました。スーパームーンは特別に大きい満月と並んで珍しい晩として扱われることも重なり、見のがすと次は遠いという受け取りが期待を強めています。

目には実際どう見えるか

二度目の満月も、一度目とまったく同じ白い月です。色は満ち欠けの回数と関わりがなく、低い空では大気を長く通るぶん橙へ寄り、高く上がれば白へ戻ります。この変化は大気減光によるもので、どの満月にも同じように起こります。月が実際に青みを帯びるのは、大気に粒のそろった塵や煙が入ったときで、大規模な噴火や山火事のあとにまれに報告される別の現象です。

どこから広まったか

呼び名は、雑誌の読み違いから広まりました。もとはメイン州の農事暦にあった季節の基準で、満月が4回ある季節の3回目を指す言い方でした。これを1946年にスカイ・アンド・テレスコープ誌がひと月に二度目の満月と取り違えて紹介し、その説明のほうが定着します。同誌は1999年に誤りとして訂正しましたが、数え方の分かりやすい後者だけが残りました。

何なら本当か

ひと月に満月が二度あることは実際に起こります。満ち欠けの周期が約29.5日で暦のひと月よりわずかに短いため、月初に満月が来た月には月末にもう一度回ってきます。巡ってくるのはおよそ2年から3年に一度で、日数の足りない2月には起こりません。増えるのは呼び名だけで、空に出る月の姿も双眼鏡で見える地形も前の満月と変わりません。