反射虹

虹と水滴の光

探す位置: 太陽と反対の側

普通の虹と根元を共有しながら、より立って開く弧です。背後の水面ではね返った光が、もう一つの光源として働きます。

どう見えるか

主虹と同じ色の並びを持ちながら、立ち上がりの急な、開いた弧です。普通の虹とは地平線のあたりで交わり、上へ行くほど二本の間が開いていきます。水面が広く静かなら副虹にあたる弧も重なり、空に交差する複数の弧が並びます。明るさは元の虹より落ち、水面で失われるぶんだけ淡く、色も浅くなります。

空のどこを探すか(太陽からの角度・太陽高度)

背後に広い水面があるときだけです。弧の中心は対日点ではなく、地平線の上、太陽高度と同じ高さの点で、WMO 国際雲図帳はこれを反対日点と呼んでいます。普通の虹の中心が地平線の下にあるのと、ちょうど対称の位置です。湖・水田・凪いだ内湾を背にして、太陽を直接見ない向きで前方の雨脚を探します。水面が前にあるときは根元だけが見えます。

なぜそこに出るか

水面での反射が光源を地平線の下へ移すためです。水面に映った太陽が第二の光源になり、その光が雨粒に入って同じ40〜42度の弧をつくります。光源が下がったぶん弧の中心は上へ動くので、普通の虹と同心にならず、根元だけを共有して上ほど離れていきます。WMO 国際雲図帳は水面が滑らかであることを条件に挙げており、面が波立つと反射の向きが散ります。

似た現象との分け方

副虹との分け方は色の順です。反射虹は主虹と同じく外側が赤で、副虹は内側が赤になります。水面に映って見える虹とも別もので、そちらは像が水の中にあり、反射虹は空にかかります。二本が交わる根元から上へ目を追い、間隔が開いていくかを見れば分かれます。同心のまま離れないなら、副虹の側です。

出ているとき空に何があるか

背後に凪いだ水面、前方に雨粒という組み合わせです。風で面が乱れると反射がぼやけて弧は消えるため、風の弱い時間帯に限られます。湖畔や水田地帯、内湾の岸からの報告が多く、WMO 国際雲図帳は、水面が観測者の前にある場合には弧の根元だけが見えるとしています。主虹が立つのと同じ雨が前方に残っていることが、そもそもの前提です。