煙霧
雲と空の色
探す位置: 空全体
空が白く濁り、遠くの山がかすみます。気象庁の予報用語は、乾いた微粒子によって視程が10km未満になった状態を煙霧と定めています。
どう見えるか
空全体が乳白色に濁って見えます。気象庁『気象観測の手引き』は、肉眼では見えないごく小さい乾いた粒子が浮かび、数が多いために空気が乳白色に濁ると書いています。遠くの明るい物体は黄色味を帯びるか赤っぽく、暗い物体は青みがかって見え、太陽まで白い円盤のように弱まります。近くの物の色は変わらないので、同じ景色の中で距離ごとに色が違って見えるのが煙霧の日です。
空のどこを探すか(太陽からの角度・太陽高度)
空全体が舞台で、地上の目標物が物差しになります。見慣れた山や鉄塔がどこまで見えるかを確かめると、視程10km未満という境目に近いかが分かります。天頂の青も薄まるので、上と横を見比べると濁りの度合いがつかめます。近い山と遠い山を一枚の視界に入れると、遠いほど白く沈む順が読めます。白く弱った太陽でも直接見ないようにします。
なぜそこに出るか
浮かぶ粒が、光の波長より大きいためです。空気分子は短い波長だけを散らして青を作りますが、大きな粒はどの波長もまとめて散らすので白い光が加わり、空の青が薄まって空が乳白色に寄ります。手引きは、煙霧の中の相対湿度は75%未満のことが多いと記しています。散らす粒が雲の白と灰色の雲粒と同じ側にあるため、空に薄い雲を広げたのと同じ白さが乗ります。
似た現象との分け方
湿りと視程で分かれます。気象庁の予報用語では、微小な浮遊水滴や湿った微粒子で視程1km以上10km未満が「もや」、微小な浮遊水滴で視程1km未満が「霧」、乾いた微粒子で視程10km未満が煙霧です。見分ける順は、まず視程、次に粒が湿っているかです。大陸から運ばれた砂じんが降下する現象は、黄砂として別に定義されています。
出ているとき空に何があるか
煙霧の日の空には、乾いた微粒子が大量に浮かんだ層があります。手引きは、風で吹き上げられた砂じんによると判断できる場合をちり煙霧、燃焼で生じた粒子を煙として分け、いずれとも決めきれないときを煙霧としています。見通しの良し悪しを空と結びつけた言い伝えは、遠い山が近くに見えると雨が扱います。