テープ起こし

書く・伝える

録音された話し声を文字にする仕事

どんな仕事?

会議や取材、講演の録音を聞いて文字にする仕事です。発言をそのまま書く素起こし、言い淀みを整えるケバ取り、読み物として直す整文と、指定される仕上げに段階があります。発注元は調査会社や制作会社のほか、取材・インタビュー記事を書くライター本人のこともあり、専門用語の多い分野ほど単価は上がる傾向です。

仕事の流れ

音声データと納品形式、仕上げの段階、話者名の扱いを確認して受け取ります。再生速度を落としながら打ち、聞き取れない箇所は時刻を書いて残すのが作法です。打ち終えたら通しで聞き直して固有名詞を調べ、指定の書式に整えて納めます。音声認識で下書きを作り、人が直す進め方も今では一般的になりました。

単価と収入の目安

音声1分あたり100〜250円が目安で、60分で6000〜1万5000円前後が相場です。ただし慣れないうちは音声1分に対して4〜6倍の作業時間がかかり、時給に直すと低くなりがちです。速くなれば割は良くなりますが、音質の悪い多人数の会議は倍以上の時間を食います。受けられる本数は生活の余力次第で、月ごとの収入の波も大きくなります。

最初の1件までにやること

手持ちのイヤホンと再生速度を変えられる無料ソフトがあれば始められます。まず自分で録った10分の音声を起こし、何倍の時間がかかったか測ってください。ここで出た数字が、受けるか断るかの判断基準になります。案件はクラウドソーシングサイトに常時あり、短いものを一件納めれば次から選びやすくなります。

向かない人・つまずくところ

単純作業に見えて、耳と姿勢の消耗が大きい仕事です。何を言っているか聞き取れない音声に当たると、時給が一気に崩れます。会議の録音は社外に出せない情報を含むため、秘密保持義務の扱いは欠かせません。音声認識の精度が上がり、素起こしだけの案件は減る方向にある点も見ておいてください。

解説動画: 【文字起こし】無料で音声を文字起こしする方法【Windows / 無料 / PC / Googleドキュメント / mp3 / mp4 / 動画】/ねこぴーのIT活用

パソコンの音を入力にする: 録音済みの音声や動画を自動で文字にする前準備として、ステレオミキサーを有効にする。これはパソコン内で鳴っている音を1つの音源として扱う機能で、サウンド設定の中から許可に切り替える。そのうえで入力デバイスをステレオミキサーにし、出力デバイスもそれと同じ機器に揃える。

再生してからマイクを押す: 文字起こし自体は、ブラウザで使える文書ツールの音声入力で行う。ここが要注意で、録音開始後に他の場所をクリックするとマイクが止まる。そのため先に音声を再生し、すぐマイクを押す順番になる。動画素材なら一度停止して開始位置に合わせてから、再生→マイクの順で押すとやりやすい。

出てきた文章は素のまま: 自動で入った文字には句読点が入らないので、そこは自分で直すことになる。ただしブラウザによって挙動が違い、一定量たまった時点で文章が整えられて句読点が入るものもある。句読点つきの状態で出したいならブラウザを変えてみるのも手だと紹介していた。

終わったら戻す・出ないとき: 作業が終わったら入力と出力のデバイスを元に戻す。変更前の設定を控えておくと戻しやすい。入力候補にステレオミキサーが出てこない場合は、機能自体が無いかドライバーが提供されていない可能性があり、メーカーに確認することになる。アプリごとに入出力先を指定していると邪魔をすることもあるので、一時的に既定へ戻して試す。