校正・校閲
書く・伝える
誤りと事実の食い違いを見つける仕事
どんな仕事?
誤字脱字や表記の揺れを直すのが校正、事実と合っているか調べるのが校閲です。出版社や制作会社、企業の広報部門が発注し、紙とWebで作法が違う点も押さえます。必要なのは書く力ではなく疑って確かめる粘りで、一文字の誤りが回収や訂正につながる緊張感のある仕事です。
仕事の流れ
原稿と、その媒体の用字用語のルールを受け取るところから始まります。まず通しで読んで意味を取り、次に表記の統一を機械的に確認し、最後に数字や固有名詞、引用元を一つずつ当たります。判断が要る箇所は勝手に直さず、赤字と疑問出しで返すのが原則です。紙の案件では出社して作業する場合もあります。
単価と収入の目安
1文字あたり、1ページあたり、時間あたりと媒体で数え方が違い、400字50〜200円や1時間1500〜2500円あたりが目安になります。書籍を1冊まるごと担当すると数万円規模ですが、拘束される日数も長くなります。速度が上がるまでは半年から1年、割に合わないと感じやすく、額は人によって差が出ます。
最初の1件までにやること
まず市販の用字用語集を2000〜4000円ほどで一冊買い、手元の文章に当ててみます。校正の技能検定は必須ではありませんが、応募時の説得材料にはなります。仕事は出版社や制作会社の募集、案件サイトのほか、Webライティングの周辺から声がかかることもあります。短い原稿を一件受けて、返し方の型を覚えるところからです。
向かない人・つまずくところ
細かい確認が延々と続くため、集中が長く続かない人には向きません。見落とせば自分の責任になり、逆に直しすぎると書き手と衝突します。どこまで踏み込むかは案件ごとに違うので、着手前に作業範囲を決めておきましょう。範囲の詰め方は見積もりの出し方の考え方がそのまま使えます。
解説動画: 【初心者向け】校正と校閲の違いなどなど/校閲ガールゆう
世に出る前の最終チェック: 出版社から依頼を受け、世に出す前の最終段階で内容が合っているか、事実に基づいているかを見る。編集された原稿が回ってきてから始まる工程で、直しを入れるのが主な作業。話し手自身は、今は校正と校閲がほぼ同じ意味で使われていると感じている、という言い方をしている。
仕事の入り方は大きく2つ: ひとつは出版社に社員やアルバイトとして入り、校閲部に配属される道。もうひとつはフリーランスとして出版社や編集プロダクションから原稿を受け、自宅で作業して返すのを繰り返す道。話し手は後者で、入り口はこの2パターンくらいだろうと整理している。
無くても本は出せる、それでも通す: 正直なところ校正・校閲が無くても本は出せるし、編集者が一人で兼ねてしまうこともある。それでも専門に見る人を通すのは、信頼感のある書籍にするため。読者にその本を信用してもらい、この出版社の本ならまた読みたいと思ってもらうための工程だと説明する。
裏方だが発見が面白い: 表舞台ではなく完全に裏方の仕事だと言う。それでも間違いを見つけたり、こうした方がいいという発見があったりするので、とても楽しい仕事だと話す。無くてもいいのかもしれないけれどあった方が絶対にいい仕事、という位置づけで締めくくり、気になったら調べてみてほしいと勧めている。